熊本県信用保証協会  
 村田信一  （むらたしんいち）

プロフィール

宇土市出身、1950年7月生まれの73歳。73年4月熊本県庁入庁、2009年4月副知事、16年5月副知事退任、6月�褐F本空港ビルディング社長、19年6月同社長退任、20年8月熊本県信用保証協会会長就任

中小・小規模企業者のサポーターとして全力で支援

　中小企業・小規模企業者の円滑な資金繰りをサポートする熊本県信用保証協会は、信用保証とライフステージに応じた経営支援を通して貢献を続けている。
　県内は人流や消費が回復した一方、原油・原材料高騰、人手不足など厳しい経営環境が続いている。また、コロナ禍の金融支援により低水準だった代位弁済はコロナ前の水準まで戻り、ゼロゼロ融資保証の返済開始に伴う経営悪化が全国的に懸念されている。同協会ではこの状況を見越し、短い据置期間での返済開始を前提とした提案を行ってきた結果、12月末時点で98％が返済開始、うち93％が約定通り返済または完済となるなど全国でもスムーズに返済が進んでいる地域となっている。今後は、事業承継や創業の障壁となる経営者保証免除対応の制度に加え、独自のプロパー借換保証制度の取扱開始を予定している。村田会長は「代位弁済の増加は当初の想定より抑えられているものの、今後も不穏な国際情勢や『２０２４年問題』などによる影響が予想され、中小・小規模企業者への支援はこれからが正念場。協会としても信用保証、創業・経営改善支援を三本柱に、サポーターとしての役割をより充実させる変わり目の年となる」と気を引き締める。
　実践型の研修「カイゼン塾」主催や創業機運を高める「未来創造塾」への参画なども含め、あらゆる角度から全力で地域経済を支えていく。