トップ Leaders 熊本のトップ群像 永野商店・エヌエナジー
Leaders 2024熊本のトップ群像

永野商店・エヌエナジー  
 永野 順也  (ながのじゅんや)

  社長
左から8人目が永野順也社長
左から8人目が永野順也社長
プロフィール
熊本市室園町出身。1972(昭和47)年12月11日生まれの51歳。九州学院高校卒。91年永野商店入社し、97年専務取締役、16年代表取締役社長に就任。創業者永野正男相談役の長男。趣味はゴルフ、旅行
バイオガス発電事業とRPF事業の両輪でリサイクル100%へ
 創業60周年を迎え、熊本の資源100%リサイクル〞を目指し事業拡大を図る渇i野商店。今年、西部事業所西側隣接地でバイオガス発電事業に着手する。敷地内には先行して廃プラスチックなどを原料として製造する固形燃料(RPF)の製造工場も建設し、近く稼働予定だ。
 バイオガス発電事業は西松建設鰍ニ共同で手掛け、新会社・エヌエナジー鰍設立した。同事業は食品工場やスーパーなどから収集する食品・飲料廃棄物を主原料にメタン発酵バイオガスを生成し熱源を供給。現在、約1万1千uの土地に食品廃棄物リサイクル施設とバイオガス発電施設を建設中で、来年7月の完成を目指す。工場の最大の特徴は廃棄物をトレーや容器ごと回収できる点だ。洗浄機を備え、通常、焼却処理されることが多い食品残さ付きのプラスチック容器は洗浄し、すでに完成しているRPF製造工場で固形燃料に再生。洗浄後に出た食品残さもメタンガス発酵の原料として活用するほか、発電後に出る発酵残さは県内外のたい肥化工場で有機肥料の原料として有効利用するなど、リサイクル率の向上を図る。県内の農業法人とも連携し、将来的には同有機肥料で育てた野菜をスーパーなどで販売する構想も描く。「両事業を手掛けることで焼却処理を減らし、CO2の削減にも寄与できる。脱炭素社会に向けた処理の仕組みを確立させていく」と永野社長は新事業に期待。バイオガス発電とRPFの両輪でリサイクル率100%の実現に向け全力を注ぐ心構えだ。
【本   社】〒861-8072 熊本市北区室園町10-22 TEL096(343)4970 https://www.eco-nagano.jp/
【北部事業所】〒861-5515 熊本市北区四方寄町1444 TEL096(245)5318
【北部工業団地事業所】〒861-5531 熊本市北区北迫町33 TEL096(227)6518
【西部事業所】〒860-0048 熊本市西区池上町1000-5  TEL096(325)5353
創業/1963年 設立/1979年 事業内容/古紙リサイクル 、古紙・廃プラスチック類等の中間処理、一般・産業廃棄物収集運搬、ビン・缶・ペットボトル
選別ライン・木くず破砕機、 1.8L瓶・900ML瓶の洗瓶・洗函 、 発泡スチロール・廃プラスチック類・廃棄飲料処理 従業員数/165人
※この記事内容はくまもと経済3月号(2024年2月29日発行分)の掲載内容です。