マシン・アイランド グループ  
 畑野 栽寛  （はたの たつひろ）

プロフィール

熊本市出身、1972（昭和47）年3月22日生まれの51歳。聖学院大学卒業後、アメリカ・インカーネットワード大学へ進学。97年同社入社し、2010年3月1日代表取締役社長に就任。おもちゃのコレクターでもあり、ヨーロッパ行脚した際にイギリスのおもちゃ博物館に感銘を受ける。「夢はおもちゃの博物館をつくること」

最新鋭の工場稼働、新たな工場建設も視野に次のステージへ進化

　半導体・非半導体分野における装置の設計、部品加工、組立、現地据付までをグループ３社で一貫するマシン・アイランドグループ。昨年９月には、精密機械加工を手掛ける�潟Pイ・エム・ケイの宇城工場が宇城市松橋町豊福に完成し、稼働を開始した。業界最新鋭の設備を整え生産性が向上したほか、災害時でも事業継続が可能な体制を整備。現在80％が稼働しており、年内に１００％の稼働を目指す。また最近では、自動車・半導体・バッテリー関連の受注が増加。受注増と新工場の完全
稼働により、２０２５年５月期のグループ売上高40億円を目指す。今後３年以内には、福岡県内に装置の設計・製作・据付工事などを手掛ける九州プレシジョンの新工場を建設するほか、ホールディングス化も検討。新工場の完成後にはグループ売上高50億円を目指していく。また持続的な企業の成長のため、月に数回部課長会を開き、管理者教育にも注力する。
　昨年は、物価高騰などへの対応として賃金改定を実施。パートタイムの方々を正社員登用するなど、社員が安心して働ける環境づくりにも積極的だ。今後は大学ともタイアップし、自社製品の共同開発や人材育成なども
行う計画。開発業務を行う後継者を育成するべく、高専・大卒の新卒採用も開始するなど、次のステップを見据える同社。今後の動向に期待が膨らむ。