��ランベックスジャパン  
 原田実生  （はらだ　　じつお　）

プロフィール

熊本市出身、1966（昭和４１）年生まれの58歳。九州学院―日本大学
農獣医学部卒。88年�潟jコマート入社。スーパーバイザーを経験。89年に父・龍三氏が経営する原田木材�鰍ﾉ入社。主に営業畑を歩み、95年取締役、99年営業部長、2002年専務取締役、05年代表取締役社長就任。㈿熊本ランベックス代表理事

木造4階建て、ＮＳスーパーフレーム工法の新領域開拓へ

　昨年４月、旧社名の原田木材�鰍ｩら�潟宴塔xックスジャパンに社名変更した。熊本出身の俳優・高良健吾さんが出演するテレビＣＭも新社名で継続している。昨年10月からは約11億円を投じ工場の省エネ設備投資を行った。プレカット機械や集塵装置などの入れ替えにより電気代を削減、効率的なレイアウトに変更し生産性の向上を図っている。
　今期からは木構造の権威である東京都市大学の大橋好光名誉教授が同社の顧問に入り、「木造４階建て工法」の研究、実装にトライする。構造計算から解析までを行い、今年中にモデル棟を建築しシステム認定を受ける計画だ。さらに、薄板軽量形鋼造「ＮＳスーパーフレーム工法」も導入する。日本製鉄が開発した建築工法のひとつで、４階建てにも対応できる最も先進的な工法で東日本大震災後の復興住宅にも採用されている。社名から「木材」が消えたことで、いろんな素材を使った��構造屋〞へと舵を切っていく。１月には日刊工業新聞社が主催する「優秀経営者顕彰」で県内では初の優秀経営者賞を受賞した。大手との差別化を図り、独自の木造工法を開発するなど、その経営手腕が評価された。「建築資材や不動産価格の高騰や改正建築基準法などにより今後数年は逆風の環境下にあるが、その環境に対応しメーカーやビルダーに選ばれる会社でなければならない」と新たなステージに備える。

創業/1937(昭和12)年　設立/1961(昭和３６)年2月　資本金/8000万円　事業内容/住宅用木材・建材、住宅用プレカット材の加工・販売　売上高/134億円（2023年6月期）　従業員数/208人（関連会社含む）　出先/福岡事業部、東京事業部、兵庫営業所 鹿児島営業所