�活､和不動産  
 廣田 頼史  （ひろた　よりふみ）

プロフィール

熊本市出身、1976(昭和51)年8月27日生まれの47歳。熊本学園大学商学部卒。建設会社を経て2001年4月�潟xストプランヒロタ入社、05年取締役、09年社長就任。13年�活､和不動産に社名変更。趣味はゴルフ

台湾と地域とのコミュニティ拠点づくりを

　「ＴＳＭＣ進出に涌く菊陽町、大津町、合志市を中心に周辺市町村でのエリア戦略をさらに強化していく」と昨年、同社の幹部社員への住宅を熊本で手配した実績をベースに今年までに１００戸クラスの供給を予定している。昨年までに戸建てを中心に約60戸の分譲住宅を販売、現在、大津町に新築アパート５棟（約40戸）を建設している。さらに菊陽町では自社ビルを台湾人向けのゲストハウスとして改装中だ。合志市御代志では、昨年販売した19区画の分譲地の隣接地に貸し農地付きグランピングハウスも開発する。同社の開発物件は住宅地に留まらない。菊池市内では約２万�uの工業用地を開発、半導体関連３社へ売却している。熊本駅前で障がい者グループホームとして建設を進めていた物件も同半導体関連会社へ社員寮として貸し出した。
　同社は菊陽町、大津町、合志市を宅地・事業用地造成整備の強化エリアと捉え、特に台湾人を対象にフォーカスしてきた。「台湾人どうしの紹介による連鎖で今日の物件仲介のネットワークが広がった。単なる不動産物件の仲介ではなく台湾と地域とのコミュニティの拠点づくりを目指す」と、ＴＳＭＣの第２工場も決定し、さらなる交流拡大が期待される中、これまでに築き上げてきた信頼関係を基に両者の架け橋的役割を担う覚悟だ。