トップ Leaders 熊本のトップ群像 金剛梶@潟Rンゴー測器
Leaders 2024熊本のトップ群像

金剛梶@潟Rンゴー測器  
 田中稔彦  (タナカ トシヒコ)

  社長
プロフィール
佐賀県伊万里市出身。64歳。熊本大学工学部卒。1982年熊本県民テレビ入社、02年報道部長、08年6月営業局次長として退社。同年8月金剛鰍ヨ、09年4月副社長、同年10月から社長就任。熊本県工業連合会会長。
創造的復興へ、6年ぶりの黒字転換
 昨年9月期決算では、売上高が前期比14・3%増の83億400万円、当期利益は5700万円と増収増益を計上、6年ぶりの黒字へ転換した。大型物件の受注に加え、工場の稼働向上と価格転嫁、コスト削減などにより増益を実現。「熊本地震の影響で新工場建設の大規模な設備投資が続き5年間の赤字決算となったが、経営計画のプロセス通りに、やっと黒字に転換できた。社員の頑張りと関係者の皆様のご支援に深く感謝したい」と苦難を乗り越え創造的復興を果たした。今後は他メーカーとの協業や半導体関連事業など成長事業の収益化にも注力する。
 「デジタル化の企業風土」を目指す金剛グループ。中でも目覚ましい成果を上げているのがコンゴー測器。6期連続の増収増益を記録している。「本体が赤字の時も財務面で支えてくれた」と全幅の信頼を寄せている。建設業界を中心に従来の紙の図面から3次元データによるICT施工技術を活用し「i-construction」(アイ・コンストラクション)を導入、建設プロセスにおける省力化、生産性の向上を支援している。TSMCの進出などで繁忙期を迎える地場建設業界の救世主ともいえよう。
 熊本経済界の立志伝中の一人である金剛グループの創業者・故谷脇源資氏。終戦後、測量機器販売から事業を起こし土木建設業界との信用の中から業容を拡大、今日までの企業基盤を築いてきた。そして今、さらに先進的な技術で顧客との信頼を高めていく。
〒860-0047 熊本市西区春日3-15-60 JR熊本白川ビル6F TEL096(355)1111 http://www.kongo-corp.co.jp/
創業/昭和22年 資本金/6000万円 事業内容/オフィス、文化施設関連設備の製造・販売 売上高/83億400万円(2023年9月期) 従業員数300人 関連会社/潟Rンゴー測器、潟Aスカ、樺J脇ビル、褐莓ニ屋、潟zテルサンルート熊本、ケーエスエー
※この記事内容はくまもと経済3月号(2024年2月29日発行分)の掲載内容です。