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九州産業交通ホールディングス  
 岩間 雄二  (いわま ゆうじ)

  社長
プロフィール
神奈川県川崎市出身。1971(昭和46)年1月27日生まれの53歳。92年潟Gイチ・アイ・エス入社。2009年8月渇「州エキスプレス社長、15年5月潟Gイチ・アイ・エス中部営業本部本部長、18年3月潟Gイチ・アイ・エス執行
役員、19年1月H.I.Sホテルホールディングス(株)社長、21年4月九州産業交通ホールディングス且謦役副社長を経て23年10月社長就任
人流回復の流れを事業改革に生かす
 コロナ5類移行後、サクラマチクマモトの入館者も平日3万人、土日5万人とノーマルな日常を取り戻しつつある。今年は開業5年目でテナント契約の節目でもある。コロナ禍の中、労苦を共にした既存テナントの復調と共に新たな賑わいを創出できる新テナントのリーシングを進めている。
 バス事業は5社共同により都市圏では好転しているが路線バス全体での採算は厳しく、国がリ・デザインを進めている最中にある。 旅行事業では、カウンターをリニューアル、ネットだけでは取り込めない女性や高齢者の獲得を狙う。海外の戻りは円安などで足踏み状態だが、クルーズ船は期待できるという。「現状はアウトバウンドが主軸だが受け側に回りたい」とTSMC効果を背景にアジア各地からの下見ツアーを実施、熊本をゲートウェイとして九州各地へのバスツアーを企画している。リニューアルした熊本空港へも資本参加、飲食や空港ハンドリングも担っているが、この秋の2期工事完成後の集客力にも期待する。特にTSMCなどに関連する半導体産業の大集積は、国内外の新規路線開設などアジア全域でブレークスルーする可能性を持つ。「熊本はホットポイント。その高揚感を構造改革を図るグループ内の各事業に浸透させたい」と人流回復の流れを事業に生かし、全社員のマインドセットを図りたい考えだ。創業の原点地域貢献企業〞を掲げ、地域に選ばれる企業を目指す。
〒860-0804 熊本市中央区新市街1-28 TEL096(325)8229 http://www.kyusanko.co.jp/
設立/1942(昭和17)年8月 ※九州産業交通ホールディングス鰍フ下、九州産交バス梶F旅客自動車運送事業、九州産交ツーリズム梶F旅行業、航空
代理店業、九州産交ランドマーク梶Fサクラマチクマモト施設運営事業、バスターミナル事業、駐車場事業、九州産交リテール梶Fレストラン・売店事業等の11社が事業展開 資本金/10億6500万円 事業内容/グループ会社の事業活動の管理・支援 売上高/216億7500万円(2023年9月期グループ連結) 従業員数/1,624人(グループ全体)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2024年2月29日発行分)の掲載内容です。