Leaders 2024熊本のトップ群像

熊本銀行  
 野村 俊巳  (のむら としみ)

  頭取
プロフィール
1959(昭和34)年9月30日生れの64歳。熊本市西区河内町出身。九州東海大学(現東海大学九州キャンパス)工学部経営管理学科卒。82年熊本相互銀行(現熊本銀行)入行、2007年花畑支店長、11年執行役員営業推進部長兼市場営業室長、13年4月取締役常務執行役員を経て、19年4月頭取就任。趣味は読書、ウォーキング、ゴルフ
様々なソリューションを駆使し本業支援
 「コロナ5類移行による人流の活発化、TSMC進出を機とした関連投資により、足元の景気が活況に。一方で、企業の人手不足は深刻化。原材料高・物価高によるコスト上昇を販売価格に転嫁出来ておらず、収益の増加あるいは賃金の上昇につながっていない」。その収益の向上に資する方策としてDX・ビジネスマッチングなど、ソリューション提供による企業の課題解決に注力。   
 昨年10月からは事業者向けポータル「BIZSHIP(ビズシップ)」を開設し、デジタル通帳機能、オンライン手続機能を拡充。4月以降には経営診断により経営課題と解決策を発見できるサービスを開始予定。また、新たな個人バンキングアプリも開始している。
 第2工場の建設が決まったTSMCへの対応としては、FFGと提携する中國信託FH、東京スター銀行と共に台湾ビジネス交流の受け皿づくりを急いでいる。「10兆円とも言われる経済効果も地元還元が大事。特に今後数年で計画のある4000戸の分譲宅地開発は魅力的なマーケットだ」と期待を寄せる。
 最終年度を迎える第7次中期経営計画では、「持続可能な地域社会の実現に貢献できる銀行」をビジョンに、
様々なソリューションを駆使し、本業支援・事業再生において、一定の成果を上げてきた。新年度も持続可能な地域社会の実現を意識した取組みをさらに深化させる。
〒862-8601 熊本市中央区水前寺6丁目29-20 TEL096(385)1111 https://www.kumamotobank.co.jp
創業・設立/1929(昭和4)年1月  事業内容/銀行業 役員/取締役頭取 野村俊巳 取締役常務執行役員 坂本俊宏、一番ケP達吉、北岡信二、山中満夫 店舗数/70店舗(うち出張所1店) 従業員/795人(2023年9月30日現在)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2024年2月29日発行分)の掲載内容です。