トップ Leaders 熊本のトップ群像 (学)君が淵学園 崇城大学
Leaders 2024熊本のトップ群像

(学)君が淵学園 崇城大学   
 小野 長門  (おの ながと)

  学長
プロフィール
Nagato Ono
玉名市亀甲出身、1959(昭和34)年10月26日生まれ、64歳。82年防衛大学校理工学部機械工学科卒。91年東京工業大学大学院理工学研究科金属工学専攻博士課程修了工学博士。92年熊本工業大学工学部機械工学科助手、03年米国ワシントン大学機械工学科客員研究員、05年崇城大学工学部機械工学科教授、11年工学部長、12年㈻君が淵学園評議員。18年副学長、大学院工学研究科長、㈻君が淵学園理事、23年10月学長。座右の銘「やってみせ、言って聞かせてさせてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」
地域の知の拠点としての役割果たす
 昨年10月、新学長に就任した小野長門学長は、社会の変化に柔軟に対応できる人材の育成、地域社会活性化への貢献、大学運営基盤強化を目標に掲げ、現在、第3期中長期計画の推進に取り組んでいる。中でも小野学長が力を入れているのが、変化の激しい時代を生き抜くための理文融合のリベラルアーツ教育を骨子とする教育改革だ。「これからの若者には、予測困難で不確実な、VUCAの時代を生き抜く力が必要です。本学では、パイオニア精神、向上心、アントレプレナーシップ、レジリエンス力(困難を乗り越える回復力・復元力)、心の柔軟性を身に付けたグローカル人材の育成に努めていきたい」と話す。
 教育研究活動で得られた成果を基に地域課題の解決を図るなど、地元の社会貢献にも熱心に取り組む崇城大学では、社会人の学び直しのサポートとして地域のニーズに対応したリカレント・リスキリング教育にも力を注ぐ。「大学が地域課題に向き合うことで、学生が身に付けた専門知識や技能を現実社会で生かす絶好の機会を与えてくれます。そうした経験は、学生が自らの成長を実感できる教育の実現につながると考えます」。
 同大学では学生教育、研究の優れた成果を地域社会に広く還元するなど、地域の知の拠点としての役割を、これからも積極的に果たしていきたいとしている。
〒860-0082 熊本市西区池田4丁目22-1 TEL096(326)3111(代表)
設立/昭和24年4月電気・電波学校創設、昭和42年熊本工業大学設置、平成12年熊本工業大学から「崇城大学」に名称変更 学部構成/工学部4学科、芸術学部2学科、情報学部1学科、生物生命学部1学科、薬学部1学科、大学院工学研究科博士後期課程6専攻、修士課程7専攻 大学院芸術研究科博士後期課程1専攻、修士課程2専攻、大学院薬学研究科博士課程1専攻 学生数/約3700人
※この記事内容はくまもと経済3月号(2024年2月29日発行分)の掲載内容です。