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潟Gヴォルト  
 尾形 直樹  (おがた なおき)

  社長
プロフィール
1979(昭和54)年11月5日生まれ、45歳。愛知、静岡、熊本で液晶・業務用カメラ・プロジェクターなどの電子機器や自動車部品・半導体製造装置の生産現場でマネジメントを経験し、2019年にエヴォルトを創業。20年に法人化し社長に就任。MIKI-500の会員。熊本の発展のため異業種交流会「一期一会」の会員として尽力している。趣味はランニングとお酒をたのしむこと
新事業の「視触覚センサー フィンガービジョン」の販路拡大に注力
 2019年の創業以来、半導体ビルダー向けの塗布装置・洗浄装置の組立・検査や、産業用装置製造などの受託業務で急成長を続ける潟Gヴォルト。
 昨年9月からは新事業として、視触覚センサーロボットハンドシステムの取り扱いを開始。同システムを開発する東京の潟tィンガービジョンと提携し、九州エリアの販売代理店として営業、組立、システム導入、メンテナンスを展開している。「視触覚センサー」はロボットハンドの指先内部に高解像度小型カメラを搭載。画像処理をベースとした技術で、従来の「力覚センサー」と異なり、カメラで取得した画像情報を処理することで、力・滑り加減の分布、対象物をつかむ最適な位置などを把握でき、異形状や不定形物、軟体物も適度な加減でつかむことを可能にしている。尾形社長は「現在は食品製造工程での導入が多いが、人間の動きに近い作業を得意としており、これまで不可能とされた作業分野においてもロボットの導入が可能」と意気込む。両社は今年、ドバイの展示会に同システムを出展するほか、自動化ニーズの高いアメリカやヨーロッパへの海外展開も視野に販路拡大を目指す。
 エヴォルトは県内において、4千〜5千坪の敷地に新たな生産工場の建設を計画している。九州、日本、海外への製造を目指し、従業員200人を擁する技術者集団はさらなる進化を遂げていく。

[本社]〒861-2202 上益城郡益城町田原2071-1 TEL 0963000105 FAX 0962941151

創業/2019(令和元)年11月 設立/2020(令和2)年10月 事業内容/半導体製造装置・自動機省力化機器・産業用製造装置・ハーネスの製造受託

従業員数/200人(パート含む) 本社工場/上益城郡益城町田原2020 拠点/合志、植木、大津、菊池 関連会社/潟Gクシリア(人材派遣業) 福利厚生施設/カジュアルバー「Unite(ユナイト)」 (菊池郡菊陽町津久礼2205-2 テラストン103

※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。