トップ Leaders 熊本のトップ群像 (社福)恩賜財団 済生会熊本病院
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(社福)恩賜財団 済生会熊本病院  
 中尾 浩一  (なかお こういち)

  院長
プロフィール
大分県出身、64歳。1985年熊本大学医学部卒業。92年同大学大学院医学研究科卒業(医学博士)。92年国立循環器病センター(現:国立循環器病研究センター)心臓血管内科。95年米国コロラド大学ボルダー校分子細胞発生生物学部門。97年済生会熊本病院循環器内科入職、2007年同循環器内科部長、17年同院長。専門分野は心血管インターベンション、循環器集中治療
済生とは生(いのち)を守り済(すく)うこと―創立90周年を迎え―
 今年創立90周年を迎える済生会熊本病院。1935年に熊本市本荘で病床9床の済生会熊本診療所としての開設にはじまり、段山本町への病院移転を経て、95年に現在地である近見に移転した。中尾院長は「近見での診療開始から30周年でもあり、地域の皆さまには大変感謝している。100周年という大きな節目に向け、高度急性期病院として機能充実を図り、ICT化を進め、人工知能・ロボットなど最新の医療技術の導入や時代に合った医療体制の構築など計画を策定していく」と語る。
 同院は昨年10月に3台目となる最新の内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」を導入。同ロボットの3台体制は南九州初。「手術支援ロボットやカテーテル治療など、体へのダメージが少ない低侵襲治療〞は時代の趨(すう)勢であり、これからも高いレベルの医療を提供し、役割を果たしていきたい」と意気込みを語る。
 脳、心臓、呼吸器、消化器、整形外科、腎・泌尿器科の6分野の急性期医療に特化している同院。「高度急性期病院である当院は治療全体で見れば特化した一部を担っているだけで、リハビリなど別の専門機能を備えた地域の医療機関との連携が不可欠」と語る。急性期治療後の転院先として約250の医療機関と連携。「医療を通じて地域社会に貢献する」という理念達成のため、高度急性期病院として地域の医療機関との連携を密に、質の高い医療を提供している。

861-4193 熊本市南区近見5丁目3-1 TEL0963518000 https://sk-kumamoto.jp/

設立/1935(昭和10)年916日 病床数/400床 職員数/2118人 標榜科/内科、外科、消化器内科、消化器外科、整形外科、呼吸器内科、呼吸器外科、腫瘍内科、糖尿病内科、泌尿器科、腎臓内科、心臓血管外科、循環器内科、脳神経外科、脳神経内科、放射線科、麻酔科、救急科、病理診断科、リハビリテーション科 国際医療機能評価機関(JCI)認証病院 関連施設/済生会みすみ病院、済生会熊本福祉センター

※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。