Leaders 2025熊本のトップ群像

鰍モく成  
 平尾 優         平尾 有希               (ひらお まさる   ひらお あき)

  社長           取締役
プロフィール
ひらお まさる
菊池市泗水町出身。1980(昭和55)年6月12日生まれ、44歳。開新高校建築科卒。福岡の建築関連会社で大工として勤務後、久屋酒販で飲食業向けのコンサルなどを経験。2011年に平尾水産(現ふく成)2代目平尾福成社長(現会長)の長女・有希さんと結婚し娘婿になり、同年入社。16年7月に事業承継し、鰍モく成設立し社長に就任


ひらお あき
天草市御所浦町出身。1982(昭和57)年1月1日生まれ、43歳。折尾女子経済短期大学(現 折尾愛真短期大学)卒業後、アパレル業の潟tァイブ・フォックス、熊本ファミリー銀行(現 熊本銀行)勤務を経て、祖父が創業した平尾水産入社。当時同社が経営していたふぐ料理店「福なり」女将を経て、2016年から取締役就任し、広報・PRを担当
独自の鮮度保持技術確立しマーケットインの商品作り
 鰍モく成が開発したフローズンフィッシュ「Firesh(フィレッシュ)」の受注が好調だ。御所浦町の自社養殖場でとらふぐや真鯛を養殖し、独自の鮮度保持技術によって、魚本来の新鮮さと旨味を最大限に引き出し、解凍後は刺し身として生で食べられる同商品。凍結前より解凍後の方が旨味・コクを27%もアップさせる技術を確立。リーガロイヤルホテル大阪の総料理長もフィレッシュを支持する1人で、2月からは同ホテルでの提供が開始した。平尾優社長は「年間を通して価格も入荷量も安定的に、かつ、おいしさ・鮮度・利便性も高く、ロスが出ないなど、革新性があると高い評価をいただき採用された」と語る。同社の時代に合ったマーケットインの商品作りは一流の料理人からも支持されている。
 消費者向けのEC販売の開始を機に平尾有希取締役が広報・PRに注力。プレスリリース配信大手のPR TIMESから、プレスリリースの活用を広める伝道師として「プレスリリースエバンジェリスト」に平尾取締役は選ばれた。「熊本をはじめ、九州の生産者の広報・PR活動を応援したい」と意気込む。また、熊本大学、東京の生成AI開発企業と養殖のスマート化の実証実験をスタートし、持続可能な水産業の実現を目指す同社。先代から受け継いだ「関わるすべての人と幸せを」という経営理念をもとに、子どもたちの未来に食をつなぐミッションを果たしていく。
860-0058 熊本市西区田崎町380-9 TEL 0963223112 FAX 0963223113  https://fukunari.jp/

創業/1960(昭和35)年 設立/2016(平成28)年 資本金/300万円 事業内容/とらふぐ・真鯛の養殖、魚介類・水産物の仕入・加工・小売・卸売 

従業員数/16人 拠点/田崎営業所(熊本市西区田崎3丁目1-31)、天草支店(天草市御所浦町横浦382-2) 取扱商品/自社ブランドとらふぐ「六福(ろっぷく)」、フローズンフィッシュ「Firesh」など

※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。