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潟Oローバルトラストネットワークス  
 後藤  裕幸  (ごとう ひろゆき)

  社長
プロフィール
合志市出身、1978(昭和53)年6月12日生まれ、46歳。熊本学園大学付属高校卒。中央大学法学部政治学科在籍時に起業し、2006年潟Oローバルトラストネットワークス(GTN)を設立。外国人向けの賃貸住宅保証ビジネスからスタートし、業容を拡大。日本に住む外国人をサポートする各種事業を展開している
多文化共生社会の青写真描く
 外国人向け生活支援サービスを展開する潟Oローバルトラストネットワークス。家賃保証や不動産仲介、モバイル通信など外国人向けに特化した事業は多岐にわたり、売上高は約50億円。今期グループで68億円を見込む。国内9カ所のほか、海外に5拠点を構え、社員総数約400人のうち、7割を外国人が占める。
 合志市出身の後藤社長は、「起業家としてイノベーションを起こす」という夢の実現に向けて、28歳で同社を設立。「外国人の仲間たち」という人的ネットワークを唯一の経営資源に船出して以来、一貫したスタンスは外国人の「親代理業」。多様な困りごと相談を処理することでノウハウを積み上げ、外国人との共生に向けたソリューションカンパニーとして確固たる地歩を築いている。保証サービス約30万件、賃貸仲介では全国82位にランクインした。
 国内の生産労働人口が縮小する一方で、外国人労働者の増加が加速。さらに特定技能実習生の増加で、同社にとってのビジネスチャンスは拡大。外国人労働者の賃金アップに伴い、対象となる価格帯も上昇しており、地方への拡大傾向も合わせて、マーケットはいっそう膨らむ見通しだ。
 昨年5月、熊本市に支店を開設した同社。TSMC進出をはじめとする企業誘致の動きを地域再生に向けた「再現性のある資源」と読む。人口減少社会における経済成長を実現するヒントをその中に見出し、「地方創生のロールモデルとなる」と予想。熊本での多文化共生社会実現に青写真を描く。「日本人の力になる人の力になりたい」との思いで立ち上げた同社。培った経営資源を故郷にどう生かすか、熱い視線を熊本に注いでいる。

170-0013 東京都豊島区東池袋1-21-11 オーク池袋ビル2階 TEL0368046801 https://www.gtn.co.jp

設立/20067月 資本金/999462224円 従業員数/418名(202501月現在) 事業内容/外国人専門の賃貸住宅保証事業、外国人専門の不動産賃貸仲介事業、外国人専門の生活サポート事業、外国人専門の福利厚生・定着支援サービス事業、外国人専門のモバイル通信サービス事業、外国人専門のアルバイト・就職紹介事業、外国人専門の旅行事業など 役員/代表取締役社長 後藤裕幸、取締役 董 暁亮(外国人共生事業本部本部長兼保証事業部事業部長)、安田 和貴(コーポレート本部本部長)、村上 あすか(ビジョナリー推進本部本部長兼グローバル人事部部長)、社外取締役:梶川 幹夫(元財務省関税局長)

※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。