トップ Leaders 熊本のトップ群像 鰍lATSUKI(旧松木グループ)
Leaders 2025熊本のトップ群像

鰍lATSUKI(旧松木グループ)  
 松木 喜一  (まつき きいち)

  社長
プロフィール
旧阿蘇郡蘇陽町(現上益城郡山都町)出身、1950年4月30日生まれ、74歳。青山学院大学卒。80年松木産業入社、87年松木グループ社長に就任。2020年4月まで八代商工会議所会頭を3期務めた。2021年、旭日小綬章を受章。八代港湾振興協会会長
グループ再編に着手、101年目からの新たな挑戦へ
 創立100周年の節目となった昨年10月、持ち株会社の社名を「MATSUKI」に変更。今年9月までに傘下のグループ10社を合併統合し、事業本部制へ移行する計画を進めている。グループ各社で重複した業務の効率化や各組織の連携強化を図るほか、AEO(認定通関事業者)としてセキュリティーとコンプライアンス(法令順守)の深化を目指す。
 6月に操業を開始した八代バイオマス発電所では構内業務を受託。発電燃料の木質ペレットを、約3000台の特殊コンテナに移して発電所へ輸送するほか、24時間体制で燃料投入などを行っている。またJASM第1工場の稼働に伴い、使用される高圧ガスに対する検査、通関、保管などの物流業務が本格化しているのに加え、菊陽町で建設が進む半導体関連工場の建設資材搬送などの業務も増加している。昨年末にはANAグループ会社と提携して熊本空港での航空貨物の集配業務を開始。「陸海空の各分野に対応する総合物流事業者として、さらに地域に貢献していきたい」と意気込む。また、新聞用紙の減産に伴い、事業再構築を計画している日本製紙八代工場が展開する家庭紙事業へも積極的に参画し、1世紀にわたるパートナーシップをさらに強固なものにしていきたい考えだ。
 同社が取り組む「ウェルビーイング経営」の理念を可視化できる建物として八代市港町に建設中の新事業所は7月に完成。101年目のスタートを切るにふさわしいステージとなりそうだ。

866-0851 八代市毘舎丸町1-3 TEL0965326111 FAX0965(32)6114 

http://www.g-matsuki.co.jp

創業/1924(大正13)10月 売上高/48億円(グループ連結) グループ従業員数/433人(パート、アルバイト含む) 【松木グループ】松木産業梶A大日産業梶A松木運輸梶A松栄整備梶AMGS梶A八代港湾倉庫梶i旧曙組)、MATSUKI、FDP梶ACarry MAMA梶@事業内容/工場内荷役請負業、荷造材料販売業、木製パレット製造・販売業、紙管加工業、船外機部品物流センター運営、一般貨物運送業、港湾運送業、倉庫業、通関業、産業廃棄物収集・運搬業、一般・産業車両整備業、リフト・自動車販売業、損保保険代理業 出先/車検のショーエイ八代港センター工場、YKP物流センター、熊本港シッピングサービス、KMI梶AWTD など

※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。