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Leaders 2025熊本のトップ群像

渇i野商店 エヌエナジー  
 永野 順也  (ながのじゅんや)

  社長
西区谷尾崎町に建設中の熊本西部バイオガス発電所前で西部事業所のスタッフと共に。 右から8人目が永野社長、その左が永野康明専務、社長の右が永野邦広常務
西区谷尾崎町に建設中の熊本西部バイオガス発電所前で西部事業所のスタッフと共に。 右から8人目が永野社長、その左が永野康明専務、社長の右が永野邦広常務
プロフィール
熊本市室園町出身。1972(昭和47)年12月11日生まれの52歳。九州学院高校卒。91年永野商店入社し、97年専務取締役、16年代表取締役社長に就任。創業者永野正男相談役の長男。趣味はゴルフ、旅行
8月に「熊本西部バイオガス発電所」完成
 創業60周年を迎えた渇i野商店は、「熊本の資源100%リサイクル」を掲げ、事業拡大を続ける。2024年には西部事業所西側隣接地(熊本市西区谷尾崎町)でバイオガス発電事業に着手し、先行して廃プラスチック類を原料にRPF(固形燃料)を製造する工場の稼働を開始。西松建設鰍ニ共同で設立した新会社・エヌエナジー鰍ニ共に、次なるメタン発酵バイオガス発電事業を始める。今年8月、その「熊本西部バイオガス発電所」が完成予定。食品・飲料廃棄物を主原料にメタン発酵バイオガスを生成し熱源を供給するもので、構想から5年かけた施設がいよいよ稼働を迎える。発電後に出る発酵残さも活用しようと、県内外の農業法人と連携した有機肥料の供給も同時にスタート。将来的には同有機肥料で育てた野菜をスーパーなどで販売する構想も描く。
 一般廃棄物、産業廃棄物の収集運搬を主業務とする同社では、「もっと!リサイクル!」を合言葉に、循環型社会の実現に向けた挑戦を日々続ける。同時に誰もが働きやすい環境を整備し、休日増加や賃金の引き上げ、福利厚生の充実を図る。さらに女性が働きやすい環境を推進中で、さらなる社員満足度の向上を図っていく。
 発電所稼働を控え、食品廃棄物をエネルギーと有機肥料へと転換する新たな仕組みについて永野社長は「バイオガス発電事業とRPF事業の両輪で脱炭素社会を目指す」と決意を述べた。
【本 社】〒861-8072 熊本市北区室園町10-22 TEL096(343)4970 https://www.eco-nagano.jp/
【北部事業所】〒861-5515 熊本市北区四方寄町1444 TEL096(245)5318
【北部工業団地事業所】〒861-5531 熊本市北区北迫町33 TEL096(227)6518
【西部事業所】〒860-0048 熊本市西区池上町1000-5 TEL096(325)5353
創業/1963年 設立/1979年 事業内容/古紙リサイクル 、古紙・廃プラスチック類等の中間処理、一般・産業廃棄物収集運搬、ビン・缶・ペットボトル選別ライン・木くず破砕機、1.8L瓶・900ML瓶の洗瓶・洗函 、発泡スチロール・廃プラスチック類・廃棄飲料処理 従業員数/165人
※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。