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叶剿{本店  
 杉本 光士郎  (すぎもと こうしろう)

  社長
プロフィール
宇城市豊野町出身、1984(昭和59)年7月23日生まれの40歳。熊本県立熊本商業高校卒、2003年同社入社、06年専務取締役、16年に代表取締役社長に就任。趣味はゴルフ
「黒樺牛」のおいしさを世界へ
 宇城市豊野町に本社を構える叶剿{本店は、ブランド牛「黒樺牛」の製造・販売を手掛け、国内外へ高品質な黒毛和牛を届けている。グループで約100カ所の牧場を運営し、飼育頭数は国内トップの3万頭。創業以来、徹底した品質管理を貫き、安心・安全な食肉を世界の食卓に提供し続け、次なるステップに進む。
 海外展開も積極的で、現在マカオ、タイ、シンガポール、UAE、台湾、カタール、サウジアラビアに輸出を行っている。今年度中にはマレーシアとインドネシアへの輸出開始を予定しており、実現すれば9カ国への展開となる。マーケティング戦略では、月に約1回のペースで海外の代理店を通じた販促イベントを実施し、現地市場へ黒樺牛の魅力を浸透。輸出量は年間500トンを目標に掲げ、現在は約180トン。そのうち70トンを占める台湾では、大手ホテルチェーン「メイフルグループ」と提携し、黒樺牛の魅
力を発信するイベントも開催してきた。
 また、熊本大学や味の素梶Aそれぞれとの取り組みにおいて、科学的根拠に基づいた美味しさの探求や、環境負荷を減らした生産活動に取り組む。同時に地域貢献活動にも重点を置き、地元の学校給食に黒樺牛を寄付しているほか、スポーツイベントへの協賛を通じて、食肉業界への理解を深める取り組みも行っている。杉本社長は「世界中の食卓に黒樺牛の美味しさを届けたい」と展望する。
〒861-4307 宇城市豊野町巣林538番地
TEL0964(45)2611 FAX0964(45)2988 https://www.sugimotohonten-shop.com
創業/1947年4月 資本金/5千万円 売上高/143億円 事業内容/食肉卸・小売 従業員数/85人 牧場/グループ合計約100カ所 飼育頭数/3万頭(グループ含む) 関連会社/竃岳牧場、潟Xギモトファーム、S&iファーム
※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。