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潟Uッパージャパン  
 藤本 一博  (ふじもと かずひろ)

  社長
藤本社長(左から2人目)とユニフォーム事業部のスタッフ
藤本社長(左から2人目)とユニフォーム事業部のスタッフ
プロフィール
熊本市出身。1960年7月10日生まれの64歳。鎮西高校-明治大学卒。警察官として熊本県警で8年間勤務し、92年熊本市南区御幸笛田町で花の輸入卸を個人創業、96年に法人化。趣味はオートバイと柔道。社名の「ザッパー」とはKAWASAKIの名車「Z650」の愛称で「駆け抜ける疾風」という意味を持つ。社名に取り入れたのは「夢を追い続ける存在でありたかったから」(本人談)
花の仲卸を主軸に関連事業の拡大目指す
 創業33年、国内有数の事業規模を持つ花輸入商社へ躍進した同社。急速な円安による輸入コストの増大などで業界環境が厳しい中、積極的な営業活動の推進で前期決算では売上高、利益ともに過去最高を記録した。「為替相場に捉われない収益モデルの構築が急務。輸入に加え、現在3カ所ある国内での契約農家をさらに増やしながら国内での供給体制を強化していく」。藤本社長は会社の展望をこう示す。
 関連事業部の拡大も重点戦略だ。ブライダルでは大手花卉商社の鞄比谷花壇との提携を一層強化し、県内で結婚式場向けのシェアを拡大する方針。医療福祉系の学校や病院・施設を主要顧客にするユニフォーム事業部ではスポーツブランドとして有名な「ルコック」のメディカル・ケア部門の販売量で、九州トップの実績を持つ。今後は建築や保険会社向けの市場を本格的に開拓するほか、聴診器や血圧計といった小型医療機器の販売も増やすという。「ユニフォームに関しては約1万点を持つ豊富なアイテム数と販売後のアフターフォローに注力し、同業他社との差別化を図りたい」とする。
 今期売上高は30億円を見込んでおり、中期的な目標としては倍増の60億円を目指している同社。「全社一丸となり、日本一の花卉物流商社を築いていく」。藤本社長は成長軌道に入る1年へ決意を新たにする。
〒862-0967 熊本市南区流通団地1-31 TEL096(370)1780 FAX096(370)1785 http://www.zapper.co.jp/ 創業/1992年 設立/1996年 資本金/900万円 事業内容/切り花輸入卸 売上高/29億3千万円 社員数/43人(パート含む) 事業部/花仲卸事業部、ユニフォーム事業部「U-kari」、ブライダル事業部、花小売店「フラワープロデュース凛花」、「フラワーズリビングアート」 出先/福岡営業所(福岡市博多区月隈2-10-5) 関連会社/潟Uッパージャパンベーシス(不動産管理業)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。