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拒コ田工務店  
 村田 英樹  (むらた ひでき)

  社長
大型分譲地「宮の台」内に完成した「焼杉の家」のモデルハウスで。“究極の外壁”(村田社長)とする焼杉を使ったインパクトある外観が特徴的だ
大型分譲地「宮の台」内に完成した「焼杉の家」のモデルハウスで。“究極の外壁”(村田社長)とする焼杉を使ったインパクトある外観が特徴的だ
プロフィール
益城町出身、1971(昭和46)年9月5日生まれ、53歳。第二高校‐崇城大学建築学科卒。新産住拓葛ホ務を経て99年村田工務店入社、2012年から現職。同社4代目。講演・教育活動を通じて社会貢献を目指す(一財)日本プロスピーカー協会火の国熊本支部支部長。YouTube「ファイヤ―村田のfireチャンネル」は登録者数2100人超。村田氏個人では全員参加型で学びを共有する勉強会「新・ファイヤー塾」を毎月開いている
100年企業の集大成、新商品「焼杉の家」投入
 創業109年、熟練の大工たちによる卓越した「手刻み工法」で累計1千棟以上の注文住宅を建築してきた。昨年は「社運を賭けた一大プロジェクト」と銘打つ新ブランド「焼杉(やきすぎ)の家」を市場へ投入、益城町に同社初となるモデルハウスを完成させた。建物には杉板3枚を三角形にして焼く伝統工法「三角(さんかく)焼き」による焼杉を外壁材として使用。防虫・防蟻・防火効果や耐久性を向上させたZEH(ゼッチ)水準の建物だ。村田社長は「伝統的な三角焼きと弊社の手刻み工法を融合し、村田工務店の世界観を形にした。県内では珍しい焼杉で作る家を熊本で広め、主力商品に育てる」と力を込める。同社では年間10棟の受注を見込み、熊本地震からの創造的復興が進む益城町で「モデルハウスは町在住者への販売を目指す」と語る。今春には球磨工業高校の卒業生を同社初の社員大工として受け入れる。中学時代に聞いた村田社長の講演がきっかけとなり、機械加工が中心の今も伝統的な手刻み工法で多くのファンを掴んでいることが、志望の決め手になったという。
 「不易流行」を成長ビジョンにSNSやYouTubeなどを駆使した営業・広報戦略を見事に軌道に乗せ、持続的成長を図る同社。今年は100年企業である同社の集大成として英知を結集した「焼杉の家」の販売強化へ全力を傾ける。
〒861-2106 熊本市東区東野2-6-1 TEL096(367)0811 FAX096(365)8426 https://k-murata.co.jp 創業/1916年 設立/1966年 事業内容/建築・土木工事設計施工、分譲住宅、不動産売買斡旋、外構、造園、エクステリア 関連会社/拒コ田不動産、東京海上日動火災保険代理店 社員数/20人(専属大工11人)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。