Leaders 2025熊本のトップ群像

叶シ原商店   
 西原 哲  (にしはら さとし)

  社長
プロフィール
八代市出身、1977(昭和52)年6月5日生まれ、47歳。西原茂雄代表取締役会長の娘婿。八代工業高等専門学校‐大分大学大学院修士課程修了。2002年熊本構造計画研究所(大津町)入社。SEとしてバスのダイヤ管理システムの構築などに従事した。07年西原商店入社。総務部長、常務、専務を経て21年4月から現職
資源リサイクル強化で新たな取り組み
 昨年設立50周年を迎えた同社は総合リサイクル企業として県内有数の歴史を持つ。近年資源リサイクルへの社会的な関心が高まる中、昨年10月に嘉島町のイオンモール熊本に九州のイオンモールでは初めてペットボトルとアルミ缶の自動回収ボックスが設置された。利用者がポイントカードを機械にかざし、洗浄済みといった条件を満たす廃棄物を回収機に入れると、数量ごとにポイントが付与される仕組みだ。西原商店は設備導入をサポートし、廃棄物の回収・圧縮・梱包を手掛けている。「今後も九州内のスーパーなどに回収機の設置を提案していきたい。店舗への集客増にも貢献できれば」。西原社長はこう語る。
 中期の事業計画では来年末までの稼働を目指し、産業廃棄物の中間処理などを行う城南営業所を拡張する。隣接地を取得し、廃棄物処理の機能を拡充する計画だ。同社は社内のDX化も推進しており、今春には事務処理の基幹システムを刷新する。クラウド型システムに変更し営業・配車・売上・請求までを一貫して自動化、業務効率の向上を狙う。顧客との電子契約システムも導入し、廃棄物関連における契約締結の迅速化や郵送・印刷代の削減を図るという。
 九州トップクラスの約180台のトラックを有する機動力を生かし、地域の循環型社会構築、脱炭素化に貢献する同社。次なる展開が楽しみだ。
 〒862-0967 熊本市南区流通団地1-50 TEL 096(378)0657 https://www.nishihara-shoten.com/ 創業/1957年 設立/1974年 資本金/1千万円 事業内容/製紙・製鋼原料販売、一般・産業廃棄物収集運搬・処分業 グループ売上高/26億円 グループ社員数/240人(パート・アルバイト含む) 出先/城南営業所(熊本市南区城南町下宮地903)、田崎営業所(熊本市西区田崎380市場会館2階4号室)、鹿児島営業所(霧島市溝辺町崎森2790-1)、福岡久山営業所(糟屋郡久山町山田2454-1)、八代営業所(八代市高島町4477) グループ会社/巨シ原運輸(熊本市南区流通団地1-50)、潟jムコ(熊本市南区流通団地1-50)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。