Leaders 2025熊本のトップ群像

肥後銀行  
 笠原 慶久  (かさはら よしひさ )

  頭取
プロフィール
東京都出身、1962(昭和37)年1月5日生まれ、63歳。慶応義塾大学経済学部卒。84年富士銀行(現みずほ銀行)入行、2007年から2年間熊本支店長を務める。11年みずほ信託銀行信託総合営業第一部長、12年執行役員、14年常務執行役員を経て、15年4月肥後銀行入行。同年6月取締役常務執行役員監査部長、18年4月代表取締役副頭取、同年6月26日付で頭取就任。19年九州フィナンシャルグループ社長。21年4月熊本経済同友会代表幹事就任。趣味は読書、スポーツ(テニス、ゴルフ、ジョギング)、囲碁(二段)、音楽鑑賞
創立100周年、地域経済浮揚へ高まる存在感
 昨年4月に新中期経営計画がスタート。前中計で掲げた「金融の枠を超えた地域価値共創グループ〞への進化」を一層加速するべくテーマを「躍進」とした。同行ではTSMC進出を背景に熊本が大きな転換期を迎える中、TSMCのサプライチェーン参入企業を中計の3年間で50社支援する目標を設定しており、商談・マッチング件数は順調に推移している。「企業の参入拡大を県内経済波及効果の最大化につなげたい」と笠原頭取は言う。今年2月には、開発の進む合志市に、18年ぶりとなる新店舗「みよしスマート支店」「ローンプラザみよし」もオープン。地域経済における持続的成長の鍵とするSDGsやDX、人的資本、脱炭素に関しては先駆的な取り組みを進める一方、顧客向けコンサルティングにも注力している。
 今年は創立100周年を迎える節目の年だ。続々と企画が進む記念事業の一環として4月7日には熊本空港に「くまもとSDGsミライパーク」を全面開業する。SDGsの先進県である熊本の空の玄関口で、修学旅行生など県内外の学生に向けた教育テーマパークとしてSDGsの普及啓発を目指す。他にもさまざまな周年事業を予定している。
 TSMC進出で100年に1度のビッグチャンスとされる県経済の浮揚に向け、存在感を高める100年目の肥後銀行。さらなる高みへの「躍進」を誓う。
〒860-8615 熊本市中央区練兵町1 TEL096(325)2111 https://www.higobank.co.jp 設立/大正14年7月 資本金/181億円 事業内容/普通銀行業務 役員/代表取締役頭取 笠原慶久 代表取締役副頭取 山木仁 取締役専務執行役員 田島功 取締役常務執行役員 岩立康也、池田誠、本芳郎、多田理一郎、前出洋 取締役(監査等委員) 田辺雄一、坂田二郎 従業員数/2,180人 拠点数/126(出張所、海外駐在員事務所含む) 関連会社/肥銀リース梶AJR九州FGリース梶A肥銀カード梶A九州みらいインベストメンツ梶A九州M&Aアドバイザーズ梶A肥銀キャピタル梶A肥銀ビジネスサポート梶A肥銀ビジネス教育梶A肥銀オフィスビジネス梶A階Sエナジー
※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。