Leaders 2025熊本のトップ群像

叶ッ山商店   
 星山 一憲   (ほしやま かずのり)

  社長
武蔵ヶ丘の本社屋をバックに。前列中央が星山社長。同社では女性が働きやすい企業づくりを推進している
武蔵ヶ丘の本社屋をバックに。前列中央が星山社長。同社では女性が働きやすい企業づくりを推進している
プロフィール
熊本市出身、1970年8月4日生まれ、54歳。東海第二高校卒。2009年星山商店社長。(一社)熊本県産業資源循環協会理事兼城北支部長、(一社)日本鉄リサイクル工業会九州支部副支部長、(一社)熊本県解体工事業協会副理事長、栄工業団地協同組合理事長など公職多数。趣味はバイクツーリング・ゴルフ・スキューバダイビング・ジェットスキー
輸送効率向上へ荒尾市にスクラップ集荷拠点
 金属スクラップ加工を主力とする同社は、昨年12月に荒尾市野原の国道208号線沿いで「荒尾営業所」の稼働を始めた。同所は荒尾市をはじめとした県北地域の集荷拠点とするほか、福岡県南部などで回収した金属スクラップや使用済み自動車の中継拠点と位置付けている。トレーラーで自社工場へ運搬することで輸送の効率化やコスト削減を図り、輸送による環境負荷の低減や労働時間の短縮、人手不足問題に対応していく考えだ。
 自社の近況について星山社長は「昨今の物価高に加え、鉄スクラップ価格が昨年6月から下落し下げ止まりの状況が続いている」と捉えた上で、今年の展望について「人材を増やしつつ社員教育を充実させ、営業力の強化や技術力の向上と作業の効率化に注力する1年にしたい」と語る。近年はベアの継続といった待遇改善を図るとともに、業務に関連した資格取得への補助や大型トラック・トレーラーにオートマ車を導入し、ドライバーが働きやすい環境の整備など必要な投資を積極的に行っている。
 安全衛生管理を最重点項目に掲げ、持続的成長を続ける同社。星山社長は「県内における半導体関連産業の集積を追い風に、今後も九州全域で手掛ける金属スクラップの取扱いや解体工事のシェアを一層拡大していく」とさらなる高みを目指している。
〒861-8001 熊本市北区武蔵ヶ丘9丁目5番76号 TEL096(338)6421 FAX096(338)6494 https://hoshiyama-group.co.jp 創業/1971(昭和46)年 設立/1980(昭和55)年 資本金/9千万円 事業内容/鉄・非鉄スクラップ加工、自動車リサイクル、建造物解体工事、産業廃棄物処理、一般廃棄物処理など 売上高/215億円 従業員数/346人 事業所など/ELV事業部、栄工場、甲佐工場、竹迫工場、合志工場、荒尾営業所 グループ会社/潟zシヤマ(宮崎県小林市)、竃セ星(トラックテック ホシヤマ)ほか
※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。