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潟eクノクリエイティブ  
 三嶋 一秀  (みしま かずひで)

  社長
プロフィール
熊本市中央区水前寺出身、1954(昭和29)年6月17日生まれ70歳。九州産業大学造形短期大学部卒。88年椛麹プラント設立、99年潟eクノクリエイティブを設立、2016年持ち株会社の鰹シ濤を設立。20年10月に事業承継を早い段階で進め事業のさらなる発展を追求しようと総合プラントを退任し、現在はテクノクリエイティブの発展のために取り組む。趣味はゴルフ、釣り。座右の銘は「泰然自若」
益城町で自社最大の新工場着工、来年4月稼働目指す
 県内では、半導体関連産業の集積が進んでいる。潟eクノクリエイティブの三嶋一秀社長は、「顧客の要望に適宜対応できるよう、生産体制を整備していく」と述べ、設備の充実に積極姿勢を示している。昨年4月のファクトリーセンター広川(福岡県八女郡)開設に続き、今年1月には、益城町で自社工場としては最大規模となる半導体製造装置に関わる新工場・ファクトリーセンター益城の建設に着手した。総事業費は約28億円で、来年4月の稼働開始を予定している。さらに、ファクトリーセンター大津(大津町)では、隣接地約5200uを取得。条件が整い次第、同工場では2回目となる増床工事を開始する。
 「機を見るに敏」を実践する三嶋社長は、国内外のメーカーなどの多種多様な製造工場のニーズに幅広く対応するエンジニアリング事業への取り組みに注力。同時に、1999年の創業以来主軸としてきたITソリューションを提供するシステムインテグレーション事業では、東京・大阪・名古屋・福岡・大分各拠点の体制を強化し、新規業務の受託など、さらなる事業拡充を目指している。
 2022年には、東京証券取引所の東京プロマーケットに上場。福岡での商取引活性化を視野に、福岡プロマーケットへの重複上場を予定している。「会社が成長するには、常に上を目指していくことが大切」と語り、2年後をめどに東証スタンダード市場への指定替えを計画。「企業の信用力と企業価値・知名度を高め、大手企業との取引拡大や優秀な人材の獲得につなげたい」と、さらなる業容拡大に意欲を見せる。スタートアップの立ち上げなど、新たな事業開発にも余念がない。
〒862-0954 熊本市中央区神水2丁目9-1 TECHNO-CREATIVEビル TEL096(386)2360
https://www.techno-creative.co.jp/
設立/1999年9月 資本金/5,000万円 事業内容/総合エンジニアリング事業(システムインテグレーション事業、エンジニアリング事業) 従業員数/1,143人 出先/東京支社、名古屋支社・開発センター、大阪支社、福岡支社・開発センター、北九州支店、広川支店・開発センター、大分支店・開発センター、ファクトリーセンター広川・大津・南関 グループ会社/椛麹プラント、鰹シ濤
※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。