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マシン・アイランド グループ  
 畑野 栽寛  (はたの たつひろ)

  社長
畑野栽寛社長(左)と中川幸広専務。国道3号沿いの宇城工場(宇城市松橋町豊福)の前で
畑野栽寛社長(左)と中川幸広専務。国道3号沿いの宇城工場(宇城市松橋町豊福)の前で
プロフィール
熊本市出身、1972(昭和47)年3月22日生まれの52歳。聖学院大学政治経済学部卒業後、アメリカ・インカーネイトワード大学へ進学。97(平成9)年同社に入社し、専務を経て2010年3月1日付で代表取締役社長に就任。おもちゃのコレクターでもあり、ヨーロッパ行脚した際にイギリスのおもちゃ博物館に感銘を受ける。「夢はおもちゃの博物館を造ること」
6月にもホールディングス化、次代への布石
 半導体・非半導体分野における装置の製作から精密部品加工まで、総合装置メーカーとして一貫生産体制を構築するマシン・アイランド グループ。各種装置を設計・製作する葛繽Bプレシジョンを母体に、精密金属部品加工の潟Pイ・エム・ケイ、半導体などの架台製缶などを手掛ける葛繽Bメカニクスの3社でグループを構成する。
 6月をめどにホールディングス(HD)化を計画、準備は最終段階に入った。財務や総務など各部門を集約することで業務を効率化。畑野栽寛社長は「各社が斯業に専念し、ポテンシャルを発揮できる環境づくりに努める」と力を込める。HD化は、グループを未来につなぐための布石でもある。
 2021年、県内の製造業で初となる「レジリエンス認証」を取得。自然災害などに対処するための生産体制強化を推進する。九州プレシジョンでは、新たな用地を選定中。今後3年以内に新工場を開設し体制を強化、非常事態にも備える構えだ。ケイ・エム・ケイ宇城工場は、完成から約1年半が経過した。最新鋭の高精度加工装置を備え、稼働率は約8〜9割と高水準で推移。防災対策も施し、災害時でも事業継続が可能な体制を整備している。
 統合マネジメントシステム・IMSを取得するなど、顧客満足度の向上や労働環境の整備に向けた取り組みにも注力する。顧客にとっての「Good Partner」を目指す「技術集団」は、高い技術力とより良い人材を武器に、次なるステージへと新たな一歩を踏み出す。

【潟Pイ・エム・ケイ】〒869-0524 宇城市松橋町豊福652-1 TEL 0964274214

設立/19867月 資本金/1,000万円 事業内容/精密金属部品加工、精密バルブ・省力化装置製作

【葛繽Bプレシジョン】〒839-1333 福岡県うきは市吉井町富永1960 TEL 0943755822

設立/19827月 資本金/4,000万円 事業内容/半導体・有機EL・電子分野の製造装置・自動車関連設備及び生産設備ラインの設計・製作・据付工事全般

【葛繽Bメカニクス】〒865-0014 玉名市安楽寺深浦2155-1 TEL 0968746001

設立/20022月 資本金/4,000万円 事業内容/半導体・自動車関連・各種設備の架台等の製缶・板金部品製作全般

※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。