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九州産業交通ホールディングス  
 岩間 雄二  (いわま ゆうじ)

  社長
プロフィール
神奈川県川崎市出身。1971(昭和46)年1月27日生まれの54歳。92年潟Gイチ・アイ・エス入社。2009年8月渇「州エキスプレス社長、15年5月潟Gイチ・アイ・エス中部営業本部本部長、18年3月潟Gイチ・アイ・エス執行役員、19年1月H.I.Sホテルホールディングス且ミ長、21年4月九州産業交通ホールディングス且謦役副社長を経て23年10月社長就任
インバウンド獲得視野に、観光路線の新商品など計画
 2024年9月期の連結決算で売上高が前年比10%増の238億4千万円、純利益が約4倍の6億5200万円を計上、2期連続の増収増益となった。「想定以上の業績回復。コロナ前のノーマルな1年に戻ったようだ」と振り返る。
 バス事業は、熊本空港への新規国際線就航などにより空港リムジン、高速バス、貸切バスなどがインバウンドの需要を取り込み伸長、業績をけん引した。レストラン・売店のリテール事業も、新しく「そらよかエリア」もオープン、桜の馬場城彩苑も好調だった。サクラマチクマモトも来館者が月間100万人を切る月がなく年間で1300万人を超えている。「今がコロナ後の当社の実力、潜在的な能力に達したところ」と本来のスタートラインに立った心境だという。
 今期の重点施策については、観光路線の充実を挙げる。空港リムジンの増便や空港から派生する観光地への路線の拡充。インバウンド対策としては昨年12月、空港カウンターを設け、手荷物配送などの「手ぶら観光」サービスもスタートした。その日帰りバスツアーの商品化も計画中。福岡などからの人流に対してもJR熊本駅、サクラマチを起点とした商品の充実を図る。もうひとつがサクラマチクマモト。昨年には2回目の九州最大級の「台湾祭」を主催、ゲームなどのIPコンテンツなどを活用し、花畑広場と一体となったオリジナルイベントを創出していく。
 昨年12月からはグループ11社の事業を周知するためのCMを放映。グループ内転職を可能にするチャレンジ制度を導入。未来に向けた九州産交を担う人材の育成に注力する。
 「熊本の産業振興に貢献するという創業の理念を実現するには、社会、顧客、そして社員から”選ばれる会社”にならなくてはならない」

860-0803 熊本市中央区新市街1-28 TEL0963258229 https://www.kyusanko.co.jp/

設立/1942(昭和17)年8月 ※九州産業交通ホールディングス鰍フ下、九州産交バス梶F旅客自動車運送事業、九州産交ツーリズム梶F旅行業、航空代理店業、九州産交ランドマーク梶Fサクラマチクマモト施設運営事業、バスターミナル事業、駐車場事業、九州産交リテール梶Fレストラン・売店事業等の10社が事業展開 資本金/106,500万円 事業内容/グループ会社の事業活動の管理・支援 売上高/2384,000万円(20249月期グループ連結) 従業員数/1,640人(グループ全体)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。