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熊本国際空港  
 山川 秀明  (やまかわひであき)

  社長
山川社長(前列左から2人目)とグループ会社社員
山川社長(前列左から2人目)とグループ会社社員
プロフィール
1962(昭和37)年7月26日生まれ、62歳、長野県出身。早稲田大学
卒。86年4月三井不動産入社、2001年4月開発企画室企画課長、08
年4月東京ミッドタウン事業部事業グループ長、09年4月広報部広報
グループ長、17年4月開発企画部長兼豊洲プロジェクト推進部長、19
年4月秘書部長、23年4月から熊本国際空港執行役員社長補佐、同年
6月に代表取締役社長就任
空港利用者が過去最高の年間354万人を突破
 2023年3月に新旅客ターミナルビルの供用を開始、昨年10月にはダイニング、パーク、ビジターセンターから構成される「そらよかエリア」がオープンし、生まれ変わった「阿蘇くまもと空港」。熊本国際空港鰍フ山川社長は、「これまで大きなトラブルなく安全に運営できていることにホッとしている。施設もこの5年間で約300億円の投資が完了し、空港自体の活性化を図れる土台ができた。安全・安心と活性化という空港の両輪が動き始めた」と笑顔を見せる。同社は管制業務を除いた、滑走路やターミナルビル、駐車場の運営を、関連会社3社含め約270人のスタッフで担っている。
 コロナ禍後は23年1月のソウル線運航再開を皮切りに、台北線や釜山線の新規就航、香港線や高雄線の復便などと海外路線が好調だ。25年2月時点で、エアライン7社により5路線に週43往復の運航がある。24年の国際線旅客者は39万人で過去最多に。国内線を含んだ年間利用者数354万人も最高を記録した。「国際線は今後、中国・上海や東南アジア諸国を目標に、2051年度には17路線まで拡大したい」と山川社長は意欲を見せる。
 同社では現在、旅客ターミナルビル北東側で国際航空貨物上屋を着工、国際貨物対応の施設整備も着々。「東南アジアに近く九州の中心に立地しているという特長を生かし、多くの人に利用いただけるよう更なる施設整備も進めたい」と山川社長は次のステージに向け一歩を踏み出す。
〒861-2204 熊本県上益城郡益城町大字小谷1802-2 https://www.kumamoto-airport.co.jp/ 設立/2019年4月26日 資本金/64億4,000万円 事業内容/阿蘇くまもと空港の運営、航空機運航に伴う障害防止・損失補償、空港施設建設・管理
など 従業員数/97人(2025年2月現在) 関連会社/熊本空港給油施設梶A熊本エアポートサービス梶A熊本空港警備
※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。