Leaders 2025熊本のトップ群像

平田機工  
 平田 雄一郎  (ひらた ゆういちろう)

  社長
プロフィール
1961(昭和36)年8月23日生まれの63歳。89年平田機工鞄社。米国など海外拠点勤務等を経て、2011年4月から現職。熊本経済同友会代表幹事、熊本県工業連合会理事も務める。
熊本から世界に挑み続ける
 海外企業との取引が大半を占める平田機工。世界情勢が急激に変化する中、熊本を拠点に時代の先を見据えながら新たな事業展開に挑み続けている。
 TSMCの進出で盛り上がる熊本について、平田社長は「関連の進出企業が増え、若者が活躍できる場が生まれることは熊本の将来にとってプラス」と期待する。
 同社は昨年4月、半導体後工程自動化・標準化技術研究組合(SATAS)の中核メンバーの一員としてインテル社をはじめ業界を代表する半導体および半導体製造装置、自動搬送装置のメーカーと連携し、後工程の自動化に必要な技術研究開発に取り組み始めた。
 新規事業創出では、インドネシアとアルゼンチンの植物遺伝資源提供国から複雑な手続きを経ることなくサンプルを取得できるサービス「ぷらんつプロ」を立ち上げ、昨年春にラボが稼働を開始。11月には植物遺伝資源の研究開発に関連した相互支援や、人材育成、講師の相互派遣などを盛り込んだ産学連携協定を崇城大学と締結した。さらに今年からは同社独自の多変量解析法「HIGOMARI (R)」を活用し、金融・経済など幅広い分野を対象とした受託解析サービスをスタートした。また、ソニア・セラピューティクス社と共同開発を進める「超音波ガイド下集束超音波治療装置」では、大学発ベンチャー表彰2024「経済産業大臣賞」を支援企業として受賞。米国FDAからもブレークスルーデバイスに選定され、承認に向けた準備が国内外で進められている。
 平田社長は「地域社会の発展を目指し、当社の強みを生かした貢献を続けていきたい」と語る。
〒861-0198 熊本市北区植木町一木111番地
TEL096(272)0555 FAX096(272)7901

設立/1951(昭和26)年12月29日 資本金/26億3396万円 事業内容/各種生産システム、産業用ロボットおよび物流関連機器等の製造ならびに販売 売上高/828億3900万円(2024年3月期) 従業員数/2323人(連結・23年3月末時点) 国内事業所/本社/熊本工場、東工場、楠野工場、七城工場、関東工場(栃木県)、関西工場(滋賀県)、東京オフィス 関連会社/タイヘイテクノス梶A潟gリニティ、ヒラタフィールドエンジニアリング鰍ルか、海外に9社(アメリカ、メキシコ、ドイツ、シンガポール、タイ、マレーシア、中国2社、台湾)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。