Leaders 2025熊本のトップ群像

熊本銀行  
 坂本 俊宏  (さかもと としひろ)

  頭取
プロフィール
熊本市東区出身、1963(昭和38)年7月31日生まれ、61歳。県立第二高校‐熊本商科大学(現熊本学園大学)商学部卒。87年4月熊本相互銀行(現熊本銀行)入行。2010年4月水前寺支店長、13年4月鹿児島支店長、16年4月総合企画部長、18年4月執行役員本店営業部長、21年4月取締役常務執行役員を経て、24年4月頭取就任先進的ソリューションで地元企業を支援
先進的ソリューションで地元企業を支援
 「お客様からの熊本銀行への期待を強く感じている。今以上に地元熊本の経済に貢献していきたい」と話すのは昨年4月に就任した坂本俊宏頭取。TSMCの第2工場着工が近づき、製造業を中心に企業の設備投資が活発になるなか、「FFGが持つ全国とのネットワークを活用して、川上の情報を熊本に提供し、誘致企業と地場企業をつなげるパイプ役として熊本の発展にコミットしていく」と坂本頭取は同行の強みを生かした展開をねらう。台湾企業と同行取引先企業を集めた商談会を通じ、ビジネスマッチングにつなげるなど、幅広い分野で貢献度が増している。
 今年1月には西原村と包括連携協定を締結。現在、県内外の自治体13先と協定を結んでおり、地域産業振興や企業誘致などで協力して地域の発展に寄与していく。4月には合志市御代志駅近隣の商業施設内に県内金融機関としては初の地域事業者と協働したコラボ店舗を出店する。
 また、銀行業務のDX化を進めており、個人向けバンキングアプリの充実に加え、法人・事業者向けのオンライン経営サポートサービス「BIZSHIP(ビズシップ)」が注目されている。他金融機関を含めた複数口座の管理や決算書のオンライン提出といった業務効率化以外にも、補助金・助成金診断を含めた経営診断機能を拡充。今後もお客様の目指すゴールや課題を共有し、その実現や解決に必要なソリューションを継続的に提供する「ゴールベース型営業」をさらに深化させていく。
〒862-8601 熊本市中央区水前寺6丁目29-20 TEL096(385)1111
https://www.kumamotobank.co.jp
創業・設立/1929(昭和4)年1月  事業内容/銀行業 役員/取締役会長・野村俊巳、取締役頭取・坂本俊宏、取締役専務執行役員・山中満夫、取締役常務執行役員・北岡信二、上村徹 店舗数/70店舗(うち出張所1店) 従業員数/771人(20243月末時点)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。