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潟宴塔xックスジャパン  
 原田実生  (はらだ じつお )

  社長
プロフィール
熊本市出身、1966(昭和41)年生まれの59歳。九州学院―日本大学農獣医学部卒。88年潟jコマート入社。スーパーバイザーを経験。89年に父・龍三氏が経営する原田木材梶i現潟宴塔xックスジャパン)に入社。主に営業畑を歩み、95年取締役、99年営業部長、2002年専務
取締役、05年代表取締役社長就任。㈿熊本ランベックス代表理事
「木造4階建てビル工法」の耐力試験に着手
「木造非住宅の割合が現在の25%から今後40%程度に拡大していきそうだ」と少年自然の家や学校のような公共施設、老健施設、商業施設など1千坪を超える木造非住宅の受注が好調だ。前期からは木構造の権威である東京都市大学の大橋好光名誉教授が同社の顧問に入り、「木造4階建てビル工法」の研究、実装にトライしている。木造5階建て以上は建築基準法上耐火構造が変わってくることから今回はターゲット外とし、アパートよりも高い技術を要求される木造4階建て商業ビルを建設できるようにする。実際には3階建てが実需のボリュームゾーンになると想定している。4階建てのシステム認定を取得すれば容易にその市場を獲得できるわけだ
 今年から接合部や壁の耐力試験に取り掛かり、構造計算から解析までを行い、来年中にモデル・実験棟として本社屋を建て、国のシステム認定を受ける計画だ。県内では唯一の認定事業者となる。 4月からは「改正建築物省エネ法」と「改正建築基準法」が施行される。特に3階建て木造建築物の構造計算の合理化、3千u超の大規模木造建築物等が可能な構造方法の追加により、大規模建築物の木造化促進となることから劣化対策が重要になるという。「当社の乾式防腐・防蟻処理技術は有効な武器になる。構造計算に対し当社の営業全員が設計書類
のアドバイスをできる体制も整えた」と法改正に伴う工期の長期化やコストアップへの対応策を着々と備えている。
※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。