トップ Leaders 熊本のトップ群像 金剛梶@潟Rンゴー測器
Leaders 2025熊本のトップ群像

金剛梶@潟Rンゴー測器  
 田中稔彦  (たなか としひこ)

  社長
プロフィール
佐賀県伊万里市出身、65歳。熊本大学工学部卒。1982年熊本県民テレビ入社、2002年報道部長、08年6月営業局次長として退社。同年8月金剛鰍ヨ、09年4月副社長、同年10月社長就任。熊本県工業連合会会長
この大変革をチャンスへ生かす
「半導体関連企業の進出で、熊本の賃金水準は大きく上がった。地元企業にとって『黒船』とも言われたが、歴史を振り返れば、当時、日本ではインフレが起き富国強兵に繋がった。金剛が半導体の直接の恩恵を受けているわけではないが、開国の時のように、この変化をチャン
スとして生かせるかが問われている」。
 昨年9月決算では、売上高が前期比12・6%増の93億5千万円、経常利益が同73・2%増の1億1300万円の増収増益を計上、6年ぶりの黒字へ転換した昨年度に続き2期連続の増収増益となった。基盤事業であるスチール家具製品の販売で官公庁や図書館などの大型案件が利益を押し上げ、成長事業と位置付ける工業用ラックの製造販売が売上増加に貢献した。とりわけ金剛グループの中で、目覚ましい成果を上げているのがコンゴー測器。建設業を中心に従来の紙の図面から3次元データによる土木の新たな情報通信技術「アイ・コンストラクション」を導入し、建設プロセスにおける省力化、生産性の向上を支援している。半導体関連産業の進出で繁忙期を迎える地場の建設業界だが、人手不足などの課題を克服する上でも新情報通信技術の導入が大きく貢献している。利益率は20%を超え、本体の金剛の経常を上回る。
 「まずは生産性を上げ、社員の働きがいを高め、熊本が全国の良き先例となるよう努めたい」と変革の時代を先導する。
〒860-0047 熊本市西区春日3-15-60 JR熊本白川ビル6F TEL096(355)1111 https://www.kongo-corp.co.jp/
創業/1947(昭和22)年 資本金/6,000万円 事業内容/オフィス、文化施設関連設備の製造・販売 売上高/93億5,000万円(2024年9月期) 
従業員数/300人 関連会社/コンゴー測器、谷脇ビル、御免屋、ホテルサンルート熊本、アスカ
※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。