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三角海運  
 分造一義  (ぶんぞう かずよし)

  社長
プロフィール
分造社長
宇城市出身、1963(昭和38)年10月31日生まれの61歳。熊本経理専門学校卒。83年三角海運鞄社、営業部長、専務取締役を経て2017年4月に社長就任

佐々木副社長
宇城市出身、1971(昭和46)年1月2日生まれの54歳。日本大学大学院商学研究科修了。98年三角海運鞄社、取締役、常務取締役を経て2017年4月に副社長就任

副社長


航路、施設など拡充、熊本港の貨物取扱量V字回復
 2024年の熊本港のコンテナ取扱量は1万2849TEUと9000TEUまで落ち込んだ22年の取扱量からV字回復の軌道を描いている。要因としては一昨年4月から就航している神戸港からのフィーダー船の取り扱いが増加していることが挙げられる。韓国釜山港の定期便2便と合わせて新たな航路が熊本港で選択できるようになり、北米や欧州へのルート開拓も可能となった。国
内でもそのフィーダーネットワークで全国に流通網を築くこともできる。RORO船を含め、熊本港が提供できるメニューが増えてきた。今年1月からは2基目のガントリークレーンも稼働、故障時や災害時のBCPにも対応する代替機能が確保できる体制が整った。今年度からは耐震強化岸壁も着工した。
 同社でも、今後、半導体関連を中心に
高まる輸送需要に対応するため、毒物、劇物、高圧ガスなどの危険物取り扱いに関し、タンクコンテナでの外航・内航輸送の動線を構築、熊本港の機能と共に万全の体制を整えている。
 大手の荷主を中心に「熊本港を使いたい」という声も年々多くなっており、今年は取扱量1万6000TEU超えも見込んでいる。
 一方、国際便の開設が相次ぐ熊本空港では、同社でもエアーナックスを導入、空港での通関と合わせて梱包等の作業もできる保税蔵置場を熊本流通団地に完備しており、県や空港の戦略に沿って貨物取扱業務の拡充を図る。
〒860-0848 熊本市中央区南坪井町4-26(熊本事業本部) TEL096(325)1133 https://www.misumikaiun.co.jp
創業/1933(昭和8)年 資本金/2,400万円 従業員数/77人
事業内容/通関業、倉庫業、港湾運送業、船舶代理店業、貨物自動車運送事業、通運事業(JR貨物) 出先/本社営業所(宇城市三角町三角浦)、熊本港、流通団地、鳥栖
※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。