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鰍ュまなんピーシーネット  
 浦口 康也  (うらぐち やすなり)

  社長
プロフィール
八代郡氷川町(旧竜北町)出身。1970(昭和45)年12月22日生まれ、54歳。八代東高校卒業後、12年間大手家電メーカーの技術員として従事、30歳で独立し、2001年くまなんピーシーネットを個人創業、02年法人化し社長就任。(一社)日本データ復旧協会代表理事。趣味はバイク、読書
サイバーセキュリティ分野で全国的に活動
 データ復旧やデジタル・フォレンジックサービスで培った国内最高水準の技術と独自の解析知識が評価され、サイバーセキュリティ分野において熊本県を拠点に全国的に活動している鰍ュまなんピーシーネット。
 同社は02年に設立以降、故障したHDDやSSD等のデータ復旧サービスを全国で展開。09年より主要な警察、法執行機関向けに犯罪捜査で用いる解析装置やソフトウェアを手がけ、全国の組織で採用されている。
 サイバーセキュリティ分野では、ストレージ技術や独特のデータ解析知識の豊富さを生かして、ランサムウェアなどのサイバー攻撃や不正アクセスなどの現場に駆け付け、初動対応や証拠保全、デジタル・フォレンジックを行っており、ニュースでも大きく取り上げられた現場でも活躍するなど全国各地で対応している。現場に足を運ぶ浦口社長は「サイバー被害の現場は災害と同じ。復帰までに数カ月、費用も数千万円に上る場合も多い。経営者にはDXと伴走しセキュリティの重要性を意識してほしい」と強調。昨年11月に(一社)熊本県情報サービス産業協会で開催した「第3回くまもとサイバーセキュリティシンポジウム」では初回より企画運営責任者を務めるなど県内企業のセキュリティリテラシーの向上にも取り組んでいる。とくに今後は国際的な半導体企業の進出に伴う関連企業の集積と地政学的にも九州の注目度が高まり中小企業・サプライチェーンへのサイバー攻撃リスクも高まることが懸念される。浦口社長は「セキュリティには終わりは無く、その分野はビジネスチャンスとして果てしなく広がっている。今後多くの企業が参入することを願い自助、共助、公助による地域のセキュリティレベル向上につなげたい」と活動を続けている。


860-0834 熊本市南区江越2丁目1-8 TEL0963732213

https://www.kumanan-pcnet.co.jp

設立/2002(平成14)年66日 資本金/5,000万円 事業内容/データ復旧サービス、DFIR(デジタル・フォレンジック・インシデント対応)サービス、セキュリティアドバイザリ、データ復旧/デジタル・フォレンジック/セキュリティソリューションの開発・販売 主な商標/Win Disk Rescue」、「PC-3000JAPAN」、「PC-3000」、「WDR Forensic Solution」 従業員/8人 加盟参画団体/(一社)日本データ復旧協会(DRAJ)、NPO法人デジタル・フォレンジック研究会(IDF)、(一財)保安通信協会、熊本経済同友会、(一社)熊本県情報サービス産業協会(KISIA)、熊本県サイバーセキュリティ推進協議会

※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。