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君が淵学園 崇城大学   
 小野 長門  (おの ながと)

  学長
プロフィール
Nagato Ono
玉名市出身、1959(昭和34)年10月26日生まれ、65歳。82年防衛大学校理工学部機械工学科卒。91年東京工業大学大学院理工学研究科金属工学専攻博士課程修了工学博士。92年熊本工業大学工学部機械工学科助手、03年米国ワシントン大学機械工学科客員研究員、05年崇城大学工学部機械工学科教授、11年工学部長、12年㈻君が淵学園評議員。18年副学長、大学院工学研究科長、㈻君が淵学園理事、23年10月学長。座右の銘「やってみせ、言って聞かせてさせてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」
AI、データサイエンス教育でデジタル人材を育成
「大学は専門知識の提供だけでなく、社会に貢献できる人材を育成する場として、企業が求めるスキルの習得支援や、産大連携による実践的教育が求められています」と話す小野長門学長。半導体関連人材の需要に応えるため、ビッグデータの活用やAI、プログラミングの知識を身に付けたデジタル人材の育成にさらに力を注ぐとしている。
 「時代を担うデジタル人材を本学から輩出するため、令和7年度からカリキュラムの改定を予定しています。薬学部においては今年度から先行して改定しています。知識・技能の習得に留まらず、その活用にも重きを置いた、学生の主体性や社会性を重視した内容となります」。同大学では、社会の急速なデジタル化に対応するべく、新学部創設も検討している。
 一方で、ポストAI時代の主役の一つとも言える、宇宙産業分野への研究にも意欲を見せる同大学では、宇宙航空システム工学科を中心に、学生サークル「宇宙クラブ」を設立。先端技術分野への研究に期待をかける。
 「JAXA(宇宙航空研究開発機構)や三菱重工など、日本のロケット研究・開発に携われていた先生方を迎え、今後小型の人工衛星やロケットに関する研究に挑戦していきます」。同大学では、産大連携が進む宇宙開発を、研究力の向上や大学の魅力づくり、ひいては学生募集の強化にもつなげたいとしている。
〒860-0082 熊本市西区池田4丁目22-1 TEL096(326)3111(代表)
設立/昭和24年4月電気・電波学校創設、昭和42年熊本工業大学設置、平成12年熊本工業大学から「崇城大学」に名称変更 学部構成/工学部4学科、芸術学部2学科、情報学部1学科、生物生命学部1学科、薬学部1学科、大学院工学研究科博士後期課程6専攻、修士課程・博士前期過程7専攻 大学院芸術研究科博士後期課程1専攻、修士課程2専攻、大学院薬学研究科博士課程1専攻 学生数/約3600人
※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。