トップ Leaders 熊本のトップ群像 医療法人社団 魁正会 服部胃腸科
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医療法人社団 魁正会 服部胃腸科  
 櫻井 宏一  (さくらい こういち)

  理事長・院長
プロフィール
熊本市出身、1966(昭和41)年11月10日生まれ、58歳。91年久留米大学医学部卒業後、熊本大学付属病院第3内科入局。熊本大学消化器内科講師などを経て、13年4月服部胃腸科院長、14年4月同理事長・院長就任。医学博士。日本消化器内視鏡学会指導医・専門医、日本消化器内視鏡学会学術評議員・九州支部幹事・評議員、日本大腸検査学会九州支部長、日本消化器病学会指導医・専門医、日本消化管学会専門医、日本内科学会認定医、日本肝臓学会専門医、日本ヘリコバクター感染症認定医、日本産業医認定医
診療体制の充実目指し新病院建設へ
 内視鏡医療に特化した服部胃腸科の理事長・院長に就いて丸10年。常勤医師10人体制で年間2万4千例を超える検査・治療を手掛け、胃がん、大腸がんをはじめ、消化器系疾患の早期発見・早期治療に力を注いでいる。今秋、さらなる診療体制の充実を目指し、現建物の裏手で計画している新病院の建設に着手する予定で、「最新医療を提供し、患者満足度の向上に努めたい」と意欲を見せる。
 診療面では急増する大腸がんの早期発見を目的に定期的な大腸検診の受診促進に注力。特に女性の受診機会を増やすため、常勤する女性医師4人による検査や人間ドックの充実、医師の診断をサポートし、病変の見落としを防ぐAI搭載の大腸内視鏡診断支援システムの導入など、ハード・ソフト両面から内視鏡専門施設ならではの取り組みを推進中だ。
 熊本市は内視鏡による胃がん検診に加え、2025年度から全国の自治体で初めて50代後半の市民を対象に大腸内視鏡検査の無償化を計画。これをきっかけに、がん検診全体の受診率向上につなげたい考えだ。櫻井理事長・院長は「全国に先駆けた取り組みに期待している。大腸がんは粘膜層にとどまっていれば転移の危険性も少なく、この段階で発見できれば内視鏡による治療で根治する」と説明。そのためにも「定期的な検診が重要」と話し、専門施設として協力する姿勢を示す。
〒860-0004 熊本市中央区新町2-12-35 TEL096(325)2300 http://www.hattori-clinic.com 設立/1991(平成3)年1月 診療科目/消化器内科・内科 診療受付時間/午前8:30〜13:00 午後15:00〜17:00 休診日/日曜、祝日(土曜日は午前中のみ診療) 病床数/19床 職員数/44人(常勤医師10人) 年間検査・治療実績/約2万4千例超
※この記事内容はくまもと経済3月号(2025年2月28日発行分)の掲載内容です。