Leaders 2026熊本のトップ群像

渇ヘ北本店  
 小山 太郎  (おやま たろう)

  社長
プロフィール
東京都武蔵野市出身、1961(昭和36)年5月16日生まれ、64歳。都立調布北高校ー青山学院大学文学部教育学科卒。国際コンべンション梶A鞄d通プロックス、蟹NAXエンジニアリングを経て94年同社に入社、2012年社長就任。河北敏夫会長の甥。趣味はジャズ、映画鑑賞
AI時代、インフラを支える「人間の力」を未来へ
 江戸末期の創業から約180年にわたり、建築資材の流通を通じて地域のインフラを支え続けてきた渇ヘ北本店。AIやデジタル技術の活用が急速に進む中、小山社長は「プロンプトの入力が日常になり、AIを使いこなせる人材が増えたとしても、AIに業務の全てを委ねられるわけではない。介護や医療、建設、物流といった社会インフラを維持する現場に必要なのは、やはり人間の力だ」と語る。建築現場は、材料を生産するメーカーと全体を管理する建設会社、工事を形にする施工会社や建設技術者といった多くの担い手によって成り立つ。建材卸はその間に立ち、材料の機能や寸法の確認、納期や搬入経路の調整などを通じて、工程全体を支える役割を担う。現場を止めないために求められるのは、人の判断力と経験であり、AIでは対応しきれない局面が多い。
 同社では、若い世代が「人にしか担うことのできない役割」に向き合い、現場を支える仕事に自負を持てるような環境づくりを進めてきた。その考え方は採用面にも表れており、直近2年間では20代4人が入社している。小山社長は「デジタル技術を活用しつつも、最後は人が動き、現場を完成させる。社会インフラを支える仕事の意義を次代へ継承したい」と話す。材料の流通という立場から、一人一人が力を発揮できる土壌を育み、建設業界を未来につないでいく。
〒860-0824 熊本市中央区十禅寺1-4-1 TEL 096(325)1212 FAX 096(325)1297
https://kawakita.recruit-jp.com
創業/江戸末期 1840年代 設立/1933年3月 資本金/2100万円 事業内容/建築資材全般卸売、内装下地/仕上工事・建具工事・タイル工事・外装サイディング工事・塗床工事 建築業許可/熊本県知事許可(般-4)第2155号 関連会社/河北生コンクリート工業梶@従業員数/40人
※この記事内容はくまもと経済3月号(2026年2月28日発行分)の掲載内容です。