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熊本大同青果  
 月田 求仁敬  (つきだ くにたか)

  社長
プロフィール
熊本市出身、1958(昭和33)年5月3日生まれ、48歳、明治大学農学部卒。大学卒業後、東京築地の東京中央青果鰍ノ入社、その後84年熊本大同青果鞄社、95年から専務として現場の指揮に当たり同年12月25日付けで社長に就任。趣味はゴルフ、読書。
「社員の成長」でコンプライアンス強化を実践
 熊本大同青果鰍フ月田社長は、今年のテーマとして「社員の成長」を掲げた。「現在、企業活動を行う上でコンプライアンスが強く求められています。社内で規則・規範を作ってその遵守に務めることは必要ですが、それ以前に社員一人一人が、自分なりの厳しい倫理観を持ち行動することが必要だと考えます」とテーマの背景を説明する。
 1961(昭和36)年に4つの野菜問屋が合併し誕生した同社は、同39年に現在の田崎市場の開設事業者の一社として移転。以来熊本の“食”を支え続けている。その歴史に立ち「“食”は“命”に直結する重要な問題」ととらえる月田社長は「当社の役割は生産者と消費者の橋渡し役です。特に『安全』で『美味しい』農産物を消費者に届けることは使命でもあります。その農産物を扱う我々自身が、厳しい倫理観を持ち働くことで、初めて消費者に信頼をいただけると思います」として、新たな人材育成に取り組む。
 これらの考え方を具体化させ、販売を始めたオリジナル野菜「お野菜百科」も今年で5期目を迎える。「まだ知名度が不足している」と認識する月田社長は、「お野菜百科」を使用した試食会・料理教室の開催、産地視察研修、家庭菜園教室、収穫体験ツアーなどを実施し、知名度向上に向け努力を続ける。さらに今年は販売先の拡大にも着手する。
 2012年までに売上高500億円達成を目標に掲げる月田社長は「少し大きめの目標ですが、これは“夢”でもあります。社員全員が“夢”“を共有し、実現のために知恵を絞る。意識のつながった職場づくりを目指したい」と大きな夢の実現に向け、組織強化を率先して推進する。
〒860−0058 熊本市田崎町484熊本地方卸売市場内 TEL096(323)2500 FAX096(323)2503
http://www.oyasai.ne.jp
創業/1950年5月 設立/1961年3月 資本金/3,000万円 事業内容/青果物卸売業(市場) 売上高/228億円(06年3月期)従業員数203人(グループ全体) 関連会社/褐F果物流センター、椛蜩ッリース、熊本大同冷蔵
※この記事内容はくまもと経済3月号(2007年2月28日発行分)の掲載内容です。