司法書士法人リーガルシップ  
 松下 勝司  （まつした　かつじ）

プロフィール

上天草市龍ヶ岳町出身。1962（昭和37）年2月生まれの45歳。明治大学卒業後、熊本相互銀行に勤務。1989年に司法書士資格を取得し、1991年に司法書士事務所を開設。2003年に県内初となる司法書士法人を設立した。趣味は温泉めぐり。


写真中央が松下勝司代表社員。

企業法務の専門家として、事業承継分野に注力

　「企業法務の専門家として、設立登記だけではなく、事業承継などの専門分野にも力を入れていきたい」と話す松下勝司代表社員。同法人は県内初の司法書士法人として2003年に設立。2006年には宇土駅西側に宇土事務所を開設した。現在職員数は11人で、内有資格者3人を抱えている。
　簡易裁判所における訴訟代理、商業登記、不動産登記、債務整理手続、成年後見業務、遺言相続書類作成など幅広い守備範囲を持つ司法書士。中でも同法人は、事業承継など中小企業支援に積極的に取り組む。「事業承継での問題点は、自社株式が相続で分散し、事業後継者の経営権力が低下する事と、相続税の支払資金を確保すること」（松下代表）。対応策は・遺言・議決権制限株式などの種類株式の活用・生前贈与・自社株式評価額の引き下げ・生命保険の活用など様々だ。議決権制限株式を事業後継者以外に相続させることで、事業後継者の経営権確保と、後継者以外の配当金収入を両立させることも可能だ。松下代表社員は「最も重要な事は、相続が表面化した後ではなく、事前に十分な対策を練っておくこと」と周到な準備の必要性を話す。
　司法書士法人のパイオニアとして常に先頭を走り続けるリーガルシップ。「企業法務の専門家集団」を目標に、事業承継やコンプライアンス支援など「中小企業の法務部門」としての役割を果たし続けていく。