熊本大同青果��  
 月田 求仁敬  （つきだ　くにたか）

プロフィール

熊本市出身、1958（昭和33）年5月3日生まれ、47歳、明治大学農学部卒。大学卒業後、東京築地の東京中央青果�鰍ﾉ入社、その後84年熊本大同青果�鞄�社、95年から専務として現場の指揮に当たり、98年社長に就任。趣味はゴルフ、読書。

「お野菜百科」−2011年取扱高50億円を目指す

　熊本大同青果�鰍ｪオリジナル野菜「お野菜百科」の販売を始め、今年で４期目を迎える。月田求仁敬社長は「県外からも引き合いがきており、少しずつではありますが、消費者の皆さんから欲しがって頂ける商品になってきたようです」と振り返る。「しかし、まだ知名度が不足している」と認識する月田社長は、「減農薬という表示ができずに、特別栽培農産物という表示になっています。この部分が消費者の皆さんには少し分かりづらいのかもしれません」と課題を挙げる。そのため玉名市出身の力士・「普天王」をイメージキャラクターに採用したほか「お野菜百科」を使用した試食会・料理教室の開催、産地視察研修、家庭菜園教室、収穫体験ツアーなどを実施し、知名度向上に向け努力を続ける。今年は生産者１００人、栽培面積１００ヘクタールの体制を整備、さらに２０１１年には取扱高50億円の達成を掲げている。 
　さらに「地域社会への貢献」の観点から、地元野菜の掘り起こしにも着手。「肥後青太キュウリ」、「芽芋」、「平家ダイコン（赤ダイコン）」、「水前寺菜」などの復活栽培に成功した。一方で市場のイメージ改革と環境向上を目的に、セリ場の全面禁煙、電動フォークリフトの導入など積極的に各種施策を実施する。月田社長は「当社の役割は生産者と消費者の橋渡し役です。野菜や果物を生産する農家には安定経営の面から支援し、安定価格を維持しながら、『安心・安全』で美味しい農産物を消費者に届けること」との明確な経営方針をベースに、新たな展開に意欲を見せる。