Leaders 2006熊本のトップ群像

小竹組  
 江越 征記  (えごし せいき)

  社長
プロフィール
本渡市出身、1944(昭和19)年5月24日生まれ61歳。県立天草高校‐下関市立大学経済学部経済学科卒。趣味は山歩き、スポーツ観戦、家庭菜園。座右の銘は「正大」「剛健」「寛厚」。
“住”分野で地域密着、信頼の技術と施主への信義礎に
 「公共、民間問わず大型の物件は減少してきている。いかに中、小規模の工事を積み重ねられるか」と話す江越社長。その言葉を裏付けるように、前期の受注率は対前年比20%増を示した。施工実績は、製造工場、社会福祉施設、学習塾などあらゆる分野をオールマイティーにこなす。また、最近顕著なのが大型マンションの改修工事や、一般住宅のリフォーム受注だ。これらは、営業努力に加え口込みによる依頼も多いという。「建設業としての大儀を守り、誠心誠意取り組んできたことが受注に結びついているのでは」と話す。82年の社歴の中で、首尾一貫地域貢献に傾注してきた企業姿勢が、顧客の信頼を築き上げている。今後、建築分野に携わり現役を退いた、豊富な経験と知識を持った世代と協力し、地域の中でより身近な企業であるための取り組みなども模索していく。 
 様々な場面で企業のモラルが問われる事件がクローズアップされる中、建設業として求められる役割をしっかり果たしていきたいとする江越社長。形のない所から、“建物”という形あるものを造り上げていくうえで、そこに必要なのは信頼ある技術と施主に対する信義と語る。「生活に不可欠な“住”の分野に携わる企業として、信頼を裏切ることなく地域に根差してがんばっていきたい」と慢心せず、その使命を果たしていくべく言葉を結ぶ。

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創業/1924(大正13)年1月  設立/1944(昭和19)年5月 事業内容/総合建設業、産業廃棄物処理業 従業員数/60  資本金/7300万円 出先/鹿児島支店、植木営業所、東営業所 関連企業/大堂開発(上益城郡嘉島町)

※この記事内容はくまもと経済3月号(2006年2月28日発行分)の掲載内容です。