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熊本大同青果  
 月田 求仁敬  (つきだ くにたか)

  社長
前列左が月田社長、右が月田潔孝専務
前列左が月田社長、右が月田潔孝専務
プロフィール
熊本市出身、1958(昭和33)年5月3日生まれ、49歳、明治大学農学部卒。大学卒業後、東京築地の東京中央青果鰍ノ入社、その後84年熊本大同青果鞄社、95年から専務として現場の指揮に当たり同年12月25日付けで社長に就任。趣味はゴルフ、読書。
減農薬野菜「お野菜百科」のインターネット販売を開始
 各種偽装や異物混入などが続き、ここ数年で大きく揺らぎはじめた「食」への信頼。熊本大同青果鰍フ月田求仁敬社長は「“食”は“命”に直結する重要な問題。安心・安全で美味しい商品を提供することが当社の使命です」と力を込める。
 この「“食”を守る」ための取り組みとして同社では、2003年から「お野菜百科」の販売を始めた。これは熊本県が策定した慣行レベルを基準にして、さらに厳しく化学合成材の種類、量、使用方法を制限して育成した「減農薬野菜」だ。同社では前述の趣旨に賛同する契約農家を開拓し普及に取り組んでいる。
 今年からは新しい販売チャネルとして「お野菜百科」のインターネット販売も開始した。商品はいずれも送料込みで「期間限定!!おためしセット」(価格1980円)が、ホウレン草、白ネギ、ダイコン、カンショ、筋なしインゲン、トマト、ミニトマト、キュウリの8品目。「お得なセット」(同2980円)は、旬の野菜と同ブランドの人気商品を10品目以上、約5kgを詰め合わせる。単品ではサツマイモ(菊陽町産・2415円、5kg、トマト(熊本県産・1890円、約1.2kg入)、パプリカ(植木町産・2205円、赤・黄・橙の各2玉で6玉セット)を第一弾としてラインナップした。
 「インターネット販売の開始により、首都圏からも注文が届くようになりました」と市場の広がりを実感する月田社長は、「近年では消費量の減少や地球温暖化の影響による天候不順など、農業を取り巻く環境は厳しくなっています。そのため少しでも多くの消費者に買っていただく工夫を行い、市場を広げることも私たちの重要な仕事の一つと考えています」と意欲を見せ、“食”という大きなテーマへの挑戦を続ける。
〒860−0058 熊本市田崎町484熊本地方卸売市場内 TEL096(323)2500 FAX096(323)2503 http://www.oyasai.ne.jp お野菜百科アドレスhttp://10831.jp 創業/1950年5月 設立/1961年3月 資本金/3,000万円 事業内容/青果物卸売業(市場) 売上高/236億円(07年3月期)従業員数198人(グループ全体) 関連会社/褐F果物流センター、椛蜩ッリース、熊本大同冷蔵
※この記事内容はくまもと経済3月号(2008年2月29日発行分)の掲載内容です。