��ＫＩＳ  
 戝部　憲男  （ざいぶ　のリお）

プロフィール

葦北郡津奈木町出身、1945年11月24日生まれの62歳。専修大学経営学部卒、70年熊本情報処理センター（現KIS）第一期入社。82年営業部部長、89年取締役就任、03年専務取締役就任。趣味はゴルフ。

広島、伊万里への拠点設置も視野に

　急速なブロードバンド化の進展で、日本が高度ネットワーク社会へと大きく変貌を遂げようとしている中、ネットワーク環境を自在に操ることができる「いつでも、どこでも、だれにでも」を実現するユビキタス社会が今まさに目前に現れようとしている。
　KISでは、携帯端末を使ったモバイルソリューション「ユニバージュ」を、ユビキタス社会へ向けた新たなソリューションとして位置づけ、実用化に向け動き出した。戝部社長は「社内、外出先を問わず携帯を内線電話のような気軽さで利用でき、個々人のパソコン内のデータが外部からでも自由に編集可能な、携帯端末を利用した新たなソリューションとして、ユニバージュの開発には大きな期待をかけています。新たなステージへとシフトするIT社会に対応できるよう、今後も積極的なチャレンジを続けたい」と語った。
　同社では、好調な業績に支えられた製造業の活発なIT投資に応えられるよう、技術者育成とノウハウの充実にも力を入れている。広島、伊万里といった工場が集中している地域への拠点設置も視野に入れた事業計画も現在進行中だ。
　大都市圏の需要が依然好調さを維持しているものの、一方でサービス、機器販売では競合が激しさを増し価格兢争の様相を呈している。KISでは独自開発のパッケージ商品の強化など、ソフト開発力を武器に、困難な状況を打開し、一層の飛躍を目指す。