Leaders 2008熊本のトップ群像

光進建設  
 井上 弘太郎  (いのうえ こうたろう)

  副社長
同社が力を入れる建築壁画の原画をバックに
同社が力を入れる建築壁画の原画をバックに
プロフィール
球磨都多良木町出身1959(昭和34)年7月24日生まれ、48歳。九州東海大学工学部建築学科卒。88年5月光進建設入社。93年に取締役、97年に常務取締役を経て01年取締役副社長。
幅広い提案力で顧客満足度の高い施工を推進
 今年で創業44年目を迎える光進建設梶i熊本市御領2丁目、中園俊介社長)。今期の受注状況は、官公庁が4割で民間が6割、そのうち建築が63%、土木が35%の割合を示す。多種多様な発注を受け、フル回転で業務を遂行する同社だが、背景に「より提案型の営業を心掛けており、その成果が出始めている」と井上副社長。いち早く導入したISO9001のシステムが根付き、顧客が何を求めているのかをしっかりと見極め、設計の段階から提案する機会が増えてきたという。その結果、顧客満足の高い物件の提供ができ、次の仕事に結びついているのではと分析する。
 そうした同社の“提案力”の一つに、石造りの建築壁画がある。1月には、漫画家の川崎のぼる氏が措いた「景行天皇と不知火」と題した壁画(6mX4.7m)を宇城市の不知火中学校に設置したほか、球磨郡の五木中学校には同氏の「五木の子守唄」と題した壁画(2.6mX7m)を設置。そのほか山江中学校や錦中学校など着々と実検を重ねている。「今後は民間の物件にも、地域の方から長年親しんでいただける建物として積極的にご提案していきたい」と力強く語る。
 開発の進む熊本駅周辺の再開発で、駅前東A地区再開発のグループ「アビリティー11」にも名を連ねる光進建設。熊本を代表する総合建設業として、九州の中の新たな熊本の顔づくりに同社の幅広い“提案力”が存分に発揮されることが期待される。
〒861−8035熊本市御領2−28−1 TEL096(380)1231 http://www.kosin-k.co.jp
設立・創業/昭和39年6月 事業内容/総合建設業 売上高(06年度)/40億円 従業員数/80人 出先/人吉支店のほか、球磨村、錦町、相良村、あさぎり町、多良木町、山江村の各営業所 関連会社/光進商事梶E光進堂・規IS O7年の主な施工実績/九幹鹿、北岡BL他工事(JV)・九州横断道(嘉島〜山都)千滝川橋下部工事・松橋耳鼻咽喉科内科新築工事・(仮称)「シュテルン熊本」移転新築工事・小谷川災害関連緊急砂防工事、万江病院新築工事、南熊本病院増改築工事ほか
※この記事内容はくまもと経済3月号(2008年2月29日発行分)の掲載内容です。