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 野田　正昭  （のだ　まさあき）

プロフィール

大分県大分市出身、1952年（昭和27年）2月9日生まれの58歳。福岡大学工学部電子工学科卒。74年、日本電気�鞄�社。97年第二Ｃ＆Ｃシステム事業本部通信業システム事業部第一システム部長、02年ＮＥＣソリューションズ　第一システム事業本部　通信業システム開発事業部統括マネージャー、07年官庁・公共・金融・ソリューションＢＵＯＭＣＳ事業本部支配人。０8年4月�鰍jＩＳ顧問、同年6月に専務取締役就任。09年6月代表取締役就任。趣味はゴルフ、音楽鑑賞、旅行

通信分野の専門部署を40人体制に

　昨年６月の就任後、野田社長は通信分野への事業開拓を積極的に推進。大手通信キャリアの顧客向けシステムの構築に取り組んでいる。好不況の影響を受けにくい通信分野への参入で、同社長が目指す筋肉質な組織づくりが、次第にその輪郭を見せ始めた。「自治体などから発注される公共システムの仕事と並ぶ、好不況に左右されない安定した受注先として、今後この分野の一層の事業拡大を目指したい。次年度には30人から40人体制の専門の部署を設ける予定です。東京で営業活動を中心に仕事の流れをつくり、いずれは九州、熊本での開発、保守管理事業を手がけていきたい」と今後の事業拡大に意欲を見せる。
　一方で、NEC等の大手ベンダーが取り組んでいる、次世代のプラットフォームとして注目集める「クラウドコンピューティングシステム」の構築、システム開発にも参画する。インターネットなどのネットワークを使ったコンピュータ処理の新たな潮流ともいえる同システムに関わることで、ノウハウを蓄積し、自社での同サービスの展開も視野に入れる。「クラウドコンピューティングシステムは、大手企業を中心に徐々に普及し始めています。今後は地元の中小企業での利用が進んでいくのでは。従来のように、より高性能なパソコンやIT環境整備の投資に悩まされることなく、最新のIT環境を享受できる同システムは、今後有望な事業だと思います」。