白鷺電気工業��  
 沼田　吉輝  （ぬまた　よしてる）

プロフィール

八代郡氷川町出身、1949（昭和42）年2月2日生まれの61歳。日本大学経済学部卒。73（昭和48）年同社入社、85（昭和60）年常務取締役、92（平成４）年4月に社長に就任。今年で18年目を迎える。趣味はトレッキング。座右の銘は「敬天愛人」

基幹事業をベースに新事業の拡充を目指す

　１９４７（昭和22）年に創業、今年63年目に入る業界老舗企業の同社。総合電気設備業を業務とする中、完工高の約５割は九州電力からの送変電工事で占める。「九州電力様は創業以来、電力事業の基本的使命である電力の安定供給を最優先されています。これからも25年以上経過した幹線や設備を更新する高経年化対策工事をされますので、一定量は受注できるのではないかと考えています」と語る。熊本県下では信用・信頼を積み重ね、九州電力の数少ない指定工事業者として確固たる地位を築き上げている。
　基幹事業をベースにした新事業もここ数年力を入れているが、「オフィスや工場、ホテルなどの節電プランを、工事受注につなげる省エネ・省コストサポート事業も軌道に乗りつつあります。また、太陽光発電などの新電気エネルギー事業は競争激化の様相ですが、先々の環境問題解決に向け普及推進に努力します」と本格的に取り組む姿勢は、本社屋上に合計16kwの太陽光パネルの設置、電気自動車の購入などに現れている。
　さらに、環境保全や地域貢献活動の一環として、阿蘇郡西原村への涵養林の植樹をはじめ下草取りなど地道に取り組んでいる。「当社は熊本で生まれ、熊本で育てられた会社です。責任の重い仕事ではありますが、全社員の幸せを考えるとともに、地域社会への恩返しを継続していきます」と経営トップの意気込みを話す。