Leaders 2011熊本のトップ群像

新産住拓  
 小山幸治  (おやま ゆきはる)

  代表取締役会長
プロフィール
玉名市出身、1935(昭和10)年7月生まれの75歳。玉名高校ー中央大学中退。昭和39年創業後、昭和48年に新産住拓叶ン立。平成18年8月代表取締役会長に就任。平成17年には「旭日双光章」受章。趣味は読書、旅行ほか
木材産直流通システムで、地域産業の活性化を図る
 新産住拓の取り組みは、常に時代の先を歩んでいる。同社の若手中心のプロジェクトメンバーが手掛けた「熊本の木の家」ーLCCM提案住宅ーが、日本産業デザイン振興会の2010年度グッドデザイン賞(Gマーク)を熊本の住宅会社として初めて受賞した。さらに同社は国交省が推進する「長期優良住宅先導事業」に3年連続採択されている。
 こうした同社の住まいづくりを支えるのが、人吉球磨地方の木材を中心に100%国産材、天然乾燥の森林認証材による木材産直流通システム。自社プレカット工場に加え、素材生産業者、製材加工業者との農商工連携により近くの山の木を近くの製材所で製材、商品化し近くのマーケットに提供することにより輸送コストやCO2を削減している。 「九州新幹線全線開業は、九州域内の距離と時間を縮小させる。道州制論議があるが、九州は経済面が先行して九州の一体化が進む」と見ている小山会長。県産材の地産地消だけでなく地域貢献につながる福岡戦略を立てている。グループ会社のエコワークス鰍ヘ、4年前に福岡事務所を開設、大野城市内の住宅展示場にモデル住宅を出展した。
 「福岡に熊本の杉、ヒノキを原木で出荷するのではなく、人吉・球磨で部品化して持って行っている。つまり産地で製品化して運ぶことで、地域産業の活性化につなげていける」と国産材を多用する新たなビジネスモデルを構築する。
〒861-4101 熊本市近見8丁目9-85 TEL096(356)1500 http://www.shinsan.com/
創業/昭和39年 資本金/1億7,600万円 事業内容/注文住宅・増改築 役員/代表取締役会長 小山幸治、代表取締役社長 小山英文従業員数/97人 展示場/熊日RKK住宅展、光の森総合住宅展示場、TKU八代住宅展示場 グループ会社/エコワークス梶i代表取締役小山貴史)、鰍キまい工房(代表取締役 小山憲治)、潟tェアウッド新産(代表取締役 小山憲治)、熊本住拓梶i代表取締役 滝澤稔)
※この記事内容はくまもと経済3月号(2011年2月28日発行分)の掲載内容です。