西日本メディカル  
 辻　正治　  （つじ　まさはる）

プロフィール

熊本市出身、1969（昭和44）年9月25日生まれの41歳。熊本商科大学付属高校−熊本電子ビジネス専門学校情報処理科卒。90年三洋電機�鞄�社、主に商品の企画・開発を担当する。�叶ｼ日本メディカルの創立20周年に当たる97年に企画室長として入社。2006年8月に社長就任。辻詔一郎会長の長男。趣味はスポーツ全般。「義理を欠かない。人情を忘れない」が生活信条であり、仕事のスタンスでもある。くまもと21の会副会長

医療ＩＴ化の切り札「電子カルテシステム」を推進

　ＩＴ化の波は医療界にも急速に押し寄せている。こうした医療ＩＴ化の切り札として注目されているのが、「電子カルテシステム」である。全国的に見ても病院、医院の５人に１人のドクターが電子カルテを導入しており、「新規開業の場合は、９割に近い割合でドクターが建物の設計段階で電子カルテを導入されている」と辻社長は広がりを見せる現状を語る。
　２月23、24日の２日間、メディコム製品を紹介する展示会を熊本市内のホテルで開催した。会場では、電子カルテと周辺機器のシステムを中心に展示。「年々来場者が増加しており、ドクターの電子カルテに対する関心の高さがうかがえる」と手ごたえを掴んでいる。50件を超す導入に携わってきた同社では、「現場の中心にあり、周辺機器とのネットワークを生かしてこその電子カルテ。周辺機器まで含めたトータルシステムでの提案が欠かせない」と勉強会などを通して社員のコンサルティング力の強化に努めている。
　社長に就任して５年、「自分も会社もまだ発展途上」という辻社長。「意欲を持った仲間やブレーンも新たに増えている。世代交代された若い先生方たちとの情報交換やご支援も積極的にやっていきたい。熊本で育ててもらった会社であり、お客様に必要とされる企業として、少しでも地域に恩返しをしていきたい」とお客様第一主義に徹する。