ピュア・サポートグループ  
 小山敬子  （こやま　けいこ）

プロフィール

熊本市出身、1962（昭和37）年５月１日生まれの48歳。熊本高校ー久留米大学医学部87年卒業。94年熊本大学大学院医学研究科博士課程修了。90年医療法人社団大浦会旧熊本敬愛病院常勤勤務、94年（医）大浦会常務理事就任、99年熊本県老人保健施設協議会理事就任、2000年大浦会理事長に就任。03年グループ名称を「ピュア・サポートグループ」に変更。08年には単行本「夢見る老人介護」を出版

学校形式の「おとなの学校」を熊本から全国へ

　“お年寄りを元気にする”というユニークな発想と実践力で、事業を進める小山理事長。昨年は、高齢者の意欲を引き出す学校形式のデイサービスセンター「おとなの学校」を、６月に南青山校（東京都港区）、10月には世田谷経堂校と都内に開設した。テレビ局をはじめマスコミの取材が相次ぎ、｢学校形式という私どもの高齢者ケアの取り組みには、全国からかなり反響があった｣と首都圏進出の手応えを感じた。｢今期中にはフランチャイズの仕組みを作り、多くの方に良さを理解してもらいたい｣とさらに展開を図る。
　熊本の「おとなの学校本校」には、全国から年間１００件近くの視察や見学者があり、グループ以外でも山口、岡山、岐阜県内の３施設がこの学校形式のリハビリを本格導入している。昨年末には初の合同勉強会を行い、交流も深めている。
　また小山理事長は、「これまで培ったバリュー（価値）を一人でも多くの方に活用していただきたい」と今月、介護がテーマの単行本『なぜ、「回想療法」が認知症に効くのか』(祥伝社新書)を出版、今年上旬にはもう１冊出版を予定している。
　「単なる医療法人という枠にとらわれずに、私どもの使命である『医療・介護・福祉の共同体で、地域を支える善い型を創る』をより強固なものにするため活動をしていく。これからも高齢者も日本も元気になるような仕事の創造をし続けていきたい」と語る小山理事長、次のステージを切り開いていく。