Leaders 2011熊本のトップ群像

増永組  
 堀 文昭   松嶋 秋男  (ほり ふみあき   まつしま あきお)

  会長          社長
堀文昭会長(左)と松嶋秋男社長
堀文昭会長(左)と松嶋秋男社長
プロフィール
堀 文昭会長
天草郡有明町(現天草市有明町)出身。1944(昭和19)年6月5日生まれの67歳。熊本高校‐鹿児島大学卒。69年に熊本県庁入庁。その後、中央大学法学部(通信制)を卒業。県林務水産部長を務め、2004年に県庁を退職。2007年11月、増永組に入社し代表取締役会長に就任。趣味は海洋レクリエーション

松嶋 秋男社長
熊本市出身。1948(昭和23)年8月9日生まれの63歳。熊本工業高校‐近畿大学工学部建築学科卒。1973年増永組に入社、88年建築工事部所長、89年建築工事部工事長、97年建築工事部次長、02年建築事業本部建築工事部長、05年4月建築工事グループ長を経て、2007年11月に代表取締役社長就任。趣味はゴルフ
10月で創業90周年。「品質第一」をテーマに新しい建設業の形を創造
 創業者・故増永茂巳氏が業を興し、今年10月で90周年を迎える椛揄i組。長年の「伝統」と「信頼」を維持継承し熊本経済界の土台を築いてきたその姿は、地域社会における輝かしい功績といえよう。
 「90年の間、当社を支えていただいたお客さまは会社の財産。今後も品質第一で勝負し、新しい建設業の形を創造していきたい」。松嶋社長は会社の方向性を描く。同社の掲げる新しい建設業の形とは、設備を中心とする個人住宅・ビルのリフォーム工事や公共工事の耐震補強工事などの分野で提案型の営業を進め、それらを主力の新築工事へつなげていくというスタイルだ。「老朽化した建物を建て替えるのではなくリフォームし、長寿命住宅を住まいの形として提案している。それが、エコにもつながるからだ」と松嶋社長は話し、太陽光発電システムの施工やオール電化住宅の推奨など、「エコ」という新時代の顧客ニーズに対応した建設会社への脱皮を、同社は目指している。一方、会社を統括管理する堀会長は「提案力・施工力・デザイン力を備えた組織づくり・人づくりを通じ、次の世代へ向かいたい」と松嶋社長との二人三脚で会社をリードしている。
 県内屈指の知名度で地域社会に貢献する同社。価格競争が続く県内建設業界だが、21世紀の「住まいの形」は、品質第一と確かな技術を武器とする地場老舗企業の増永組から発信されていく。
〒862-0950 熊本市水前寺3-3-25 TEL096(384)1111 FAX096(384)2344   http://www.masunagagumi.co.jp
創業/1921(大正10)年10月 設立/1929(昭和4)年2月 資本金/1億8千万円 事業内容/建築・土木・舗装工事 売上高/33億円従業員/48人 出先/福岡支店(福岡市博多区博多駅南2-10-6) 建築部門の主な施工実績(2009年10月1日〜2010年9月30日)/益城中央小学校校舎新築工事、幸福の科学熊本支部精舎新築工事、藤園中学校校舎耐震補強工事、おふくろの味・はや川新築工事、九州自動車道基山(下)店舗ほか増築工事、JA鹿本ファーマーズマーケット新築工事、小規模多機能型居宅介護事業くらつかの杜新設工事、菊池病院ウイング1病棟小規模ユニット整備工事、JA熊本市柑橘撰果場増改築工事
※この記事内容はくまもと経済3月号(2011年2月28日発行分)の掲載内容です。