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熊本大同青果  
 月田求仁敬  (ツキダクニタカ)

  社長
プロフィール
 熊本市出身、1958(昭和33)年4月3日生まれ、46歳、明治大学農学部卒。大学卒業後、東京築地の東京中央青果鰍ノ入社、その後84年熊本大同青果・入社、95年から専務として現場の指揮に当たり98年12月25日付けで社長に就任。趣味はゴルフ、読書。
「お野菜百科」普及に向け各種施策を展開
 “豊かな食文化の向上”を目指し、一昨年秋からオリジナル野菜「お野菜百科」の発売を始めた熊本大同青果梶B月田社長は「小売店の協力もあり販売先は広がってきています。消費者の皆さんから欲しがって頂ける商品になってきたようです」と手応えを感じている。  「お野菜百科」はラクト菌入りの有機発酵肥料を使用し、熊本県が策定した慣行レベルを基準に、化学合成資材の使用を5割以下に削減して生産した野菜をブランド化したものだ。生産・流通・小売りの三者が一体となり「食と農を考える熊本の会」を組織。“食”分野からの地域貢献を掲げ、会員数は(認定農家95戸、指定小売店41店舗、仲卸7店)の143会員、品目も40種に拡大。昨年8月には「お野菜百科」の商標登録(第4791970号)も実現した。今期も引き続き特殊発酵肥料の無償統一施肥を続けるほか、新たにミネラル資材も導入、品目別栽培講習会の実施など一層の高品質化を進め品目数40、栽培面積65ヘクタール、販売量2500トンを目指す。「しかし、まだ情報発信が足りない」と話す月田社長は、「消費者に生産現場を少しでも理解してほしい」と一般からの希望者を募り、今年4月に体験農場を開設する。  「当社の役割は生産者と消費者の橋渡し役です。野菜や果物を生産する農家には安定経営の面から支援し、安定価格を維持しながら、『安全・安心』で美味しい農産物を消費者に届けること」との企業認識を持つ月田社長は、現在、地元野菜の掘り起こしにも着手。“肥後野菜”ブランド確立に向け、さらに野菜の可能性を探求する。
8600058  熊本市田崎町484熊本地方卸売市場内  TEL0963232500  FAX0963232503  http://www.oyasai.ne.jp

 

創業/19505月 設立/19613月 資本金/3000万円 事業内容/青果物卸売業(市場) 売上高/234億円(043月期)従業員数/216人(グループ全体) 関連会社/旧F果物流センター、椛蜩ッリース、熊本大同冷蔵
※この記事内容はくまもと経済3月号(2005年2月28日発行分)の掲載内容です。