山都町のシイタケ菌床栽培施設が本格稼働
　あぐ里　３月初旬に出荷

農業生産法人合資会社あぐ里（山都町南田、上田公成代表社員）が同町八木に建設したシイタケ菌床栽培施設がこのほど、本格稼働した。
同施設は、山都町役場蘇陽総合支所西側の敷地約１万�uに事業費約２億１千万円を投じてシイタケ菌床栽培とブルーベリー栽培を目的に開発したもので、１０月末に菌床栽培用の施設（総面積約５５００�u）が完成。試験植え付けを経て、１２月上旬から１日５００菌床のペースで植え付け、３月初旬の第１回目出荷以降は毎日安定した量を出荷できるという。年間植え付け量は初年度が１０万菌床、２年目以降は１３万菌床、年間生産量は１０８トンを計画している。スタッフ数は７人で、出荷時期までに２０人程度に増員し、生産から出荷まで可能な一貫体制を整える。菌床栽培とは、オガを原料とした菌床を一定の温度に保ったハウス内で育てる栽培法で、気候変動などに強く、比較的安定した収穫量が期待できるという。
上田代表社員は「経営としては農家の方々に１年を通して安定収入を保証できる体制を目指したい。菌床の原料となるオガの配合も研究しており、数年後には地域に合ったベストな状態の菌床を作っていきたい」と話している。 （宮�ｱ）