運転免許センター跡地を落札
　堀尾会　熊本託麻台病院の病棟機能など移転へ

熊本市尾ノ上１丁目の熊本託麻台病院や介護老人保健施設・コスモピア熊本などを運営する医療法人堀尾会（堀尾愼彌理事長）はこのほど、熊本市帯山８丁目の熊本県運転免許センター跡地を県が実施した一般競争入札で落札した。落札価格は約１８億１千万円。９月１日に売買契約を締結した。
熊本託麻台病院のさらなるリハビリテーション機能強化と耐震化工事などのため再開発を検討してきたが、現地での建て替えや改修が困難なため、新たな用地取得に至ったもの。免許センター跡地の敷地面積は１万３６４０�u。病棟機能などを移転する計画で、１２月ごろまでに新施設の建設概要やスケジュールなどを詰めるという。
名倉敏信法人事務局長は「熊本の地域医療連携における回復期リハビリ医療をいっそう充実させるため、新たな施設を建設する。土地の形状がよく、病院を建てられる用途地域―などの条件で、複数の候補から免許センター跡地を選定した。帯山に展開する新病棟と現在地にある２つの老健や在宅サービス部門を連携させ、医療・介護のトータルサービスの充実を図りたい」と話している。
堀尾会は１９７７年設立。熊本市内初のリハビリテーション承認施設として熊本託麻台病院の診療を開始した。関連施設は熊本託麻台病院（１４２床）やコスモピア熊本（入所９６床、通所２５人）のほか、第２コスモピア熊本（入所５４床、通所８０人）、地域包括支援センター「ひごたい」、食生活支援センター「オアシス」などがある。職員は約４００人。
熊本県運転免許センターは老朽化などのため２００２年１月に菊陽町に移転。跡地を県がインキュベーション施設「夢挑戦プラザ２１」として運営していたが、０８年に閉鎖し、売却を検討してきた。
（佐藤奈）